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ネマタの戦術本レビュー第812回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その22」

ネマタの戦術本レビュー第812回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その22」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 セオリー22

 鳴いた後で何度も手出しを入れてくる他家は雀頭待ちの可能性が高いということはセオリー19で取り上げられましたが、必ず雀頭待ちになるチートイツも同様の性質があります。セオリー21の内容と合わせれば、リーチ者が高確率でチートイツと読めるケースも少なからずあります。確実にチートイツであることが分かるのであれば、リーチ宣言牌よりも良い(とリーチ者が判断した)待ちが残っていることになるためかなり候補が絞られ、押し引き判断にも大きく影響すると考えられます。

 手出しが多いと雀頭待ちと読まれやすくなるという性質があるので、山に残っている枚数が同程度とみるなら、不要に手出しを入れるよりはツモ切りを選びます。しかし、チートイツは後からツモってきた方が重なりやすいというオカルトもあります。これについては、チートイツを意識してからツモってきた、「何となく残したい牌」よりは、メンツ手狙いで重なりやすさは特に考慮されずに残された牌の方が重なりにくいというだけではないでしょうか。あくまで現状の手牌と局面に応じて残す牌を決めます。

 201ページの牌図については、チートイツが読まれやすいとしてもやはり打リーチとしそうです。待ちでも1人程度は出アガリがききそうで、「1人から出アガリがきく2枚待ち」と、「全員から出アガリがきく1枚待ち」ならアガリ率は同程度。アガリ率が同程度なら、出アガリ満貫、ツモなら跳満につき枚数の多い方が有利とみるためです。何らかの理由で2枚の北が他家にトイツの可能性が高い(出アガリが期待できず山に残っていない)、あるいは1枚のが他家の手の内にある可能性が高い(安牌として残していてリーチすればすぐに出アガリが期待できる)とまで読めるのであれば打リーチでしょうか。

 ただ、もし実戦で同様の局面になったとすると、セオリー21の内容を踏まえれば、そもそも1シャンテンの時点でと持たずにのリャンメンをもう少し引っ張る方がよさそうですね。

現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術

基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。

本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎 
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ

本書で基本的な読みのテクニックとその裏をかく技術をマスターしてください。

著:平澤 元気
単行本:1,663円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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