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ネマタの戦術本レビュー第894回「『知るだけで強くなる麻雀の2択』著:梶本琢程, みーにん その16」

ネマタの戦術本レビュー第894回「『知るだけで強くなる麻雀の2択』著:梶本琢程, みーにん その16」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第5章

Q11

 後手でもテンパイなら良形、高打点どちらかで押しとしましたが、後手でも1シャンテンなら良形、高打点両方揃わなければ押すのが厳しくなります。 リーチ者が親ならどちらも苦しく微妙とありますが、個人的には押し寄りと判断しました。ドラが3枚見えているうえにその1枚を親が切っているので、リーチの打点が平均より低いとみるためです。 ただし、「ドラを切っているから安いに違いない」と判断するのは早計です。既に十分高打点だから早々とドラを切ったというケースもあるためです。今回はリーチ宣言牌がドラなので、「ドラを使いたかったけれども、使えなかった安手」の可能性が高いとみてよいのではないでしょうか。 ドラがヤオチュウ牌か中張牌かも判断に影響します。もしドラがで、を切ってリーチだとすればどうでしょう。もし安手かつ悪形テンパイだとすれば、を残してテンパイを外すことが多いのではないでしょうか。よってドラ切りでリーチとなれば、良形、高打点のどちらか1つは満たしているテンパイである可能性が高いため、同じドラ2だったとしても今度はどちらかと言えば引き寄りとなりそうです。

Q12

 親は打点1.5倍、被ツモ時の失点2倍ということで、子に比べて1シャンテンでも押すことが増えます。 とはいえ、Q11のケースよりは引き寄りになったので、親なら良形、高打点どちらか1つで1シャンテンからでも押せるとまではいかなそうです。打からテンパイするケースもそれなりにあるので、今回は引くのが無難でしょう。

Q13

 1件リーチはテンパイからなら押せることが多かったですが、2件リーチとなるとテンパイからでも降りることが増えます。 とはいえ、リャンメンテンパイなら平和のみ程度でもまだ押し有利。2件リーチなのでアガった時に素点に加えて2000点追加されることや、アガリ牌以外ツモ切る他家が2人もいるので、こちらがリャンメンならそれほどアガリ率が下がらないということが影響しています。

Q14

 先制リーチならメンピンより悪形リーチドラ2の方が優秀でしたが、2件リーチともなるとかなりアガリ率が下がることもありベタオリと比べても劣るという結果になりました。リーチ者同士の横移動で終わることも多いので、1件リーチほどベタオリ時の支出が小さいというのもあります。 ただし、切る牌がどちらにも通っていない無スジという前提でやや不利なので、どちらかには通っている牌を切ってテンパイであれば追っかけリーチに分がありそうです。

知るだけで強くなる麻雀の2択

(担当編集より)この本では、麻雀を打っていて迷いがでやすい2択の場面を扱ってます。

なぜこの本を作ろうと考えたか、それを最初に説明させてください。実は私は、雑誌近代麻雀で多くの麻雀プロにコラムを書いていただいているのですが、その中でとても勉強熱心なプロが『ション牌の字牌とワンチャンスだったらどっちが当たりにくいのか、スジと1枚切れの字牌だったら? というデータをきちんと知りたい』と書いていたのです。

いざ本を作り出すと、梶本氏による過去になかった2択やみーにん氏による新しいデータをたくさん入れることができました。ぜひとも麻雀の基本をマスターし、かつそれを応用してデータと違う選択もできるようになっていただければと思います。

著:梶本 琢程(@takutei)みーにん(@TracesofaDream
単行本:1,620円

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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