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ネマタの戦術本レビュー第893回「『知るだけで強くなる麻雀の2択』著:梶本琢程, みーにん その15」

ネマタの戦術本レビュー第893回「『知るだけで強くなる麻雀の2択』著:梶本琢程, みーにん その15」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第5章

Q9

 先攻リーチの現物待ち役有りテンパイでリーチを打つかどうかについては、「良形かつダマ出アガリ30符3翻以下」つまりリーチによる打点上昇のメリットが特に大きく、他家がこちらのリーチに降りてもアガリやすい待ちであればリーチ、それ以外はダマが基本になります。

 平和ドラ1やドラ2ならなおのことリーチ有利になりますが、今回はドラ無しなのでそこまで局収支に差がつきませんでした。局消化、失点回避重視のダマを選ぶ局面も割とありそうです。

Q10

 元々アガリ率が低い手ほど、アガリ率を落とすデメリットも大きくなるのでダマが有力になりやすいです。 しかし手牌だけでみればリーチによる打点上昇のメリットが大きいので、局収支ではそこまで差がありません。リーチ者以外が完全に降りていてダマにしてもいずれにせよ切られにくいとみるなら追いかけリーチを打つこともありそうです。特に先制リーチが入った段階で他に安牌が少なく、脇が降りているようならすぐにでも切られそうなものなのにその牌が出てこないとなると、他家に使われていない可能性が高い分山に残っている可能性が高くなると読めなくもありません。

 リーチとダマで大差がつかない場合は、途中まで他家の手牌からアガリ牌がこぼれることが期待できそうならダマにして、あてが外れたのであればリーチに切り替えるという戦略も十分ありそうです。一方大差がつくケースであれば、「ダマならすぐにでもこぼれる」「ダマでもどうせ出ない」のような読みが外れた場合の損失も大きくなるので、下手に場況を考慮するくらいなら基準通りの判断をすることをお勧めします。

知るだけで強くなる麻雀の2択

(担当編集より)この本では、麻雀を打っていて迷いがでやすい2択の場面を扱ってます。

なぜこの本を作ろうと考えたか、それを最初に説明させてください。実は私は、雑誌近代麻雀で多くの麻雀プロにコラムを書いていただいているのですが、その中でとても勉強熱心なプロが『ション牌の字牌とワンチャンスだったらどっちが当たりにくいのか、スジと1枚切れの字牌だったら? というデータをきちんと知りたい』と書いていたのです。

いざ本を作り出すと、梶本氏による過去になかった2択やみーにん氏による新しいデータをたくさん入れることができました。ぜひとも麻雀の基本をマスターし、かつそれを応用してデータと違う選択もできるようになっていただければと思います。

著:梶本 琢程(@takutei)みーにん(@TracesofaDream
単行本:1,620円

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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