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ネマタの戦術本レビュー第898回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その1」

ネマタの戦術本レビュー第898回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その1」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第一章 攻撃のベストバランス

01 はじめに理解すべきこと

(1) 目的を明確に認識することの重要性は以前、サイト版「現代麻雀技術論」で取り上げました。

但し、長期成績と大会優勝では目的が異なるとはいえ、多くアガリ、アガれる時に高くアガリ、アガれなくても振り込みが少なく、特に高い手への振り込みが少ない人ほど結果を残しやすいというゲームの性質上、打牌選択そのものは変わらないことが多いというのも事実です。目的に応じた判断が必要なケースは個別に押さえるとして、まずは基本的な手組と押し引き判断の技術を身につけることを優先します。

(2) 抽選は100%運。選択は100%実力。長期になるほど実力が結果に反映されるとはいえ、そのゲーム性から結果だけで実力を測ることが難しいのが麻雀です。ゲーム性を理解するのはもちろん、そのゲーム性を理解している者同士で互いに学びを深めていけるような環境に身を置くことをお勧めします。

(3) 奇しくも同じ題材をコラムにて取り上げさせていただきました。本質化は言い替えれば定量化とも言えます。手役の名前の代わりに、「何点程度の手になるか。」トップ、ラスといった順位についても、「このルールで何pt」というように明確な数値に変換して呼ぶ習慣を持たれてはいかがでしょうか。

(4) 麻雀人口の多さを考えると、麻雀が強くなるために戦術本を読むことに時間を割いている打ち手はむしろ少数派。昨今の戦術書に目を通されている方であれば、知識については周りの打ち手の多くに勝っているとみていいと思います。そこから強くなれる人と伸び悩む人を分けているのはやはり実戦量です。知識と実戦、両方を備えたうえで麻雀に望めば、誰でも確実に麻雀が強くなれます。

(5) カンチャンでも先制なら即リーチを提唱した『科学する麻雀』では、「早いリーチほどリャンメン待ちが多い」とも書かれていました。これは当時の東風荘のデータに基づくものでしたが、現在の天鳳データでは早いリーチの方がリャンメン待ちでないことが多いと真逆の結果が出ています。これはまさに、カンチャンでも先制なら即リーチという理論が浸透したためであります。リーチの待ちのリャンメン率がどの程度かは押し引き判断に影響しやすいので、相手のリーチ基準を考慮せず押し引きを一律に判断するのは、「固定観念」に囚われるが故のミスと言えます。 もちろん、この人のリーチなら良形で高い手に違いないと思い込んでしまうのもやはり「固定観念」。データそのものより、個別の局面に応じた判断を心掛けたいものです。

(6) 麻雀で勝つために必要なのは情報を正しく把握すること。そして、本書にあるように、「不要な情報を捨てる」ことです。一昔前の戦術本は、不要な情報に関する記述が何かと多かったものです。打牌選択をシステム化するのも、システム通りに打つこと自体を目的とするのではなく、例外的な局面を効率よく探せるようになるための手段です。戦術書を読んでも伸び悩んでいる人は、やはり実戦で正しく情報を把握することが不得手であることが多いもの。そのことを踏まえたうえで、座学と実戦両方に取り組まれることをお勧めします。

(7) 例えば南家であれば、第一ツモの段階で手牌の14枚とドラ表示牌と親の切った牌を合わせて16枚が公開情報。これを麻雀牌の総数136から引くと120。巡目が経つと見えている牌が増える代わりに他家にこちらの必要牌を使われることも増えるので、(受け入れ牌の総数)/120が、1巡で受け入れ牌を引ける確率の目安。つまり6種20枚であれば1巡あたり1/6。平均でみれば6巡ですが、10巡経ってもテンパイできない確率も約13.5%あります。麻雀のゲーム性を踏まえれば、決して低い確率とは言えません。

「なかなかツモれないから他家に使われているに違いない」と考えるとオカルトに陥りがちになりますが、「この手ならアガれないはずがない」と思い込んでしまうのも場の情報を客観的に把握できなくなる恐れがあります。場況から他家に使われている可能性が高いと読める場況になっていることも少なからずあるので、そこは意識しておくようにしたいですね。

初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀

新鋭Mリーガーによる待望の戦術書!

現在麻雀界はMリーグの開幕で活況を呈しています。トッププレイヤーによる真剣勝負をリアルタイムで観戦できるのは麻雀ファンとしても興味の尽きないところです。 そんなMリーグに最年少で参加しているのが日本プロ麻雀協会所属の松本吉弘プロ。第9回 TwinCup優勝、第25期 發王戦優勝などの勢いを買われ、サイバーエージェントがオーナーを務める「渋谷ABEMAS」に大抜擢されました。 元高校球児で強面。その容貌から「卓上のヒットマン」の愛称でファンに知られている松本プロですが、麻雀の腕も一級品。 その場の状況に応じて様々なスタイルを使い分ける「ベストバランス麻雀」を身上としてMリーグでも活躍しています。 本書は手順、読み、大局観、ゲーム回し、押し引きといった麻雀で勝つための重要事項をテーマに、松本プロが自身の戦術を初披露した、ファン注目の一冊です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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