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ネマタの戦術本レビュー第925回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その28」

ネマタの戦術本レビュー第925回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その28」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第三章

28

162、163ページで挙げられているような手牌のパターンを実戦中に何通りも思い浮かべるのは中々難しいものです。時間制限があるオンライン麻雀であればなおさらでしょう。

ただし、そこまで読める必要性があるというわけではありません。待ち読みよりはまず押し引き判断を考えます。親が役牌のドラをポンしてテンパイしてそうとはいえ、こちらもリャンメンテンパイ。確実ではなくてもそれなりには通せるのであれば、7mを切った方がよいという結論になります。

次に着目するのが最後の手出しの2mと、その一つ前の手出し西。手出しを覚えておくのが難しいという方も、特に警戒したい仕掛けの最後とその一つ前の手出しだけは押さえておきましょう。2mが浮き牌であるケースがほぼ否定されるので、ターツかメンツの一部であることが分かります。(2m4枚見えなのでトイツの一部ではないことが分かるように、4枚見えている牌についても読みのうえで重要になります。)

そのうえで2mの周辺である1m3mが鳴かれていない(ロンされていない)となると、ターツの一部であるケースが否定され、メンツの一部で5mとのスライド(2m4枚見えにつき空切りではない)だったことが分かります。234556mなら打5mとするはずなので、47m待ちではないと予想されます。

カン7mのケースは否定できませんが、先述の通りこちらがテンパイである以上、それなりに通せることが分かれば例外事項まではケアすることはありません。

初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀

新鋭Mリーガーによる待望の戦術書!

現在麻雀界はMリーグの開幕で活況を呈しています。トッププレイヤーによる真剣勝負をリアルタイムで観戦できるのは麻雀ファンとしても興味の尽きないところです。 そんなMリーグに最年少で参加しているのが日本プロ麻雀協会所属の松本吉弘プロ。第9回 TwinCup優勝、第25期 發王戦優勝などの勢いを買われ、サイバーエージェントがオーナーを務める「渋谷ABEMAS」に大抜擢されました。 元高校球児で強面。その容貌から「卓上のヒットマン」の愛称でファンに知られている松本プロですが、麻雀の腕も一級品。 その場の状況に応じて様々なスタイルを使い分ける「ベストバランス麻雀」を身上としてMリーグでも活躍しています。 本書は手順、読み、大局観、ゲーム回し、押し引きといった麻雀で勝つための重要事項をテーマに、松本プロが自身の戦術を初披露した、ファン注目の一冊です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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