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ネマタの戦術本レビュー第1147回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その8 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1147回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その8 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第3章 最速で勝ち組になるためのベタオリ

①守備力こそ実力

守備こそ実力が表れる理由は本書の通りですが、もう一つ理由を挙げるなら、攻撃は極端な話、アガリ牌が出たのを見逃してもツモってしまえば加点できますが、守備に失敗して他家に振り込んでしまうとその時点で失点が確定してしまうので結果に差が表れやすいためです。

相手のアガリ牌を直接読むことは不可能ですが、アガリ牌になりにくい牌を読むことは可能です。そのために必要なのが第2章で取り上げた攻撃の技術。攻撃の技術と守備の技術は相反するように見えて、実は表裏一体なのです。

②喜んで中抜きしろ

麻雀を始めたばかりの頃は覚えていませんが、大学生になって人と卓を囲むようになった頃の私は他家からリーチがかかると中抜きしてまでひたすらベタオリ。それこそ「ベタオリの◯◯」とでもあだ名をつけられそうなくらい同卓者を呆れさせていました。

しかし、当時の私が勝てていたかと言われれば全くそんなことはありません。麻雀格闘倶楽部(まだ天鳳がなかった頃)で全然段位が上がらず、すぐに投げ出してはまた一からカードを作ってやり直しを繰り返していました。

勝てなかった理由はもちろん、ベタオリばかりするあまり攻撃の技術が疎かになっていたため。まだ体系的な麻雀研究が盛んになる前の時代。今でこそ、①たくさんアガる②アガリが無理そうなら降りるが基本ですが、少なくとも当時の私は、①②は相反するもので、両立させるのは難しいと思っていたのです。

アガることが楽しいと考える人にとっては、ベタ降りはつまらないと感じるかもしれません。筆者もカッコ書きで、(本当は勝つ楽しさですが)と書いてますが、それはあくまで麻雀を打ち慣れている側の感覚。攻撃の手順と守備の手順。一度で二回楽しめるゲームと考えれば、今よりもっと麻雀が楽しくなり、楽しみながら勝てるようになると思います。

これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法

70点取れれば勝ち組になれる

一般的に強者と言われる人たちは
(1)自分の手牌
(2)捨牌や点数状況など手牌以外の公開情報
(3)公開情報から推測される「相手の手牌」や「残りの牌山」などの非公開情報
(4)相手の打ち筋や癖など
(5)相手の理牌や打牌のテンポなど、牌理以外の読み

といった様々な情報からどんな選択をするか決定しています。しかしながら、初心者がこれらの情報をいきなりすべて処理するのは不可能です。ではどうするべきか。初心者でも扱うことができる最小限かつ、より勝利に貢献しやすい情報のみをひとまずは考えれば良い、ということになるでしょう。

初心者の方が麻雀をする可能性のある多くのフィールド、仲間とのセット打ちや天鳳で言えば特上卓くらいまでのレベルを上限と考えた場合、その中で半分より上の実力を手に入れるには、(1)~(2)の情報があれば十分です。

したがって本書は(1)~(2)のみを用いて問題に答えています。結果としてそれは正解((3)~(5)も含めた強者たちの見解)とは違う選択であることもあります。しかしそれこそが勝ち組になるための最短ルートなのです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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