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ネマタの戦術本レビュー第1152回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その13 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1152回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その13 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第4章 最速で勝ち組になるための押し引き

⑤麻雀のルールで一番大切なのは◯◯

◯◯の中に入るのは順位点。一番大切なのですから、本来であればもっと戦術書で取り上げられてもよい内容です。

しかし、ルールによって判断が大きく変わってくるので、一定の基準を取り上げるのが難しいのも順位点に関する判断になります。熟練者でも判断が分かれやすいケースも多く、重要かつ難易度の高い分野と言えるでしょう。

私も順位点関連の手作り、押し引き判断を戦術本で取り上げてきましたが、『勝つための現代麻雀技術論』においては、本書同様ウマ10−30、オカ20のルールを想定(ただしアガリやめはあり)。『天鳳公式完全攻略読本』では天鳳ルール(オカの代わりに、ラスにマイナスポイントがつく)を想定しています。199ページに取り上げられている通り、自分が普段打つルールで表を作り、順位点がどれくらいの価値を持つかを把握しておきましょう。

⑥跳満条件は条件じゃない

難しい条件をクリア出来た時ほど気持ちが良いものですが、麻雀は抽選の影響を大きく受けるゲームですから、条件が難しい時は最善を尽くしても上手くいかないことが多いもの。逆に言えば逆転条件が緩やかな時ほど、正しい選択を取れるかどうかが重要です。結果に最も強く影響するのですから、オーラスに集中できるようにするためにも、順位より素点重視で進めることが多い南2局以前を「小脳で打つ」ことができるように第1章⑤のサイクルを回していきましょう。

具体的に何点差ならどの程度逆転できるかについては、麻雀順位予想計算機で調べることが可能です。順位率が出るので、順位点に変換すればあらゆるルールで活用できます。この手の計算は脳内シミュレーションでは限界があるので、予めツールを用いて大まかな目安を持っておくことをお勧めします。

これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法

70点取れれば勝ち組になれる

一般的に強者と言われる人たちは
(1)自分の手牌
(2)捨牌や点数状況など手牌以外の公開情報
(3)公開情報から推測される「相手の手牌」や「残りの牌山」などの非公開情報
(4)相手の打ち筋や癖など
(5)相手の理牌や打牌のテンポなど、牌理以外の読み

といった様々な情報からどんな選択をするか決定しています。しかしながら、初心者がこれらの情報をいきなりすべて処理するのは不可能です。ではどうするべきか。初心者でも扱うことができる最小限かつ、より勝利に貢献しやすい情報のみをひとまずは考えれば良い、ということになるでしょう。

初心者の方が麻雀をする可能性のある多くのフィールド、仲間とのセット打ちや天鳳で言えば特上卓くらいまでのレベルを上限と考えた場合、その中で半分より上の実力を手に入れるには、(1)~(2)の情報があれば十分です。

したがって本書は(1)~(2)のみを用いて問題に答えています。結果としてそれは正解((3)~(5)も含めた強者たちの見解)とは違う選択であることもあります。しかしそれこそが勝ち組になるための最短ルートなのです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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