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ネマタの戦術本レビュー第1151回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その12 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1151回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その12 著:平澤元気」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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第4章 最速で勝ち組になるための押し引き

③1シャンテンの押し引き(その1)

『鉄押しの条件』レビューはこちら。本書の押し引き判断の元となっている基準はこちらでまとめてあります。

結論から言えば、1シャンテンから押せるケースはそう多くはありません。第2章の攻撃の技術を意識して良い1シャンテンにすることを心がけても、良形が揃わないことは珍しくないうえに、巡目に関しては、誰かのテンパイが入った後の話なので中盤を過ぎていることが多いためです。ですから実戦で押し引きを考える際は、基本は1シャンテンからは降りるものであると踏まえたうえで、押し有利になるようなプラス要素に着目するとよりスムーズに判断できると思います。

④1シャンテンの押し引き(その2)

本書で取り上げられている通り、誰かのテンパイが入るだけで自分の手牌のアガリ率は大幅に下がります。これが「1シャンテンからは多くのケースでオリ」である大きな理由です。

そのうえ、191ページにまとめられてあるように、押し引き判断における「その他の要素」は、プラスよりマイナスになるものが多いもの。192ページの牌姿A、Bの違いは押すかどうか微妙なケースで結構影響されるので意識しておくようにしたいですね。

これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法

70点取れれば勝ち組になれる

一般的に強者と言われる人たちは
(1)自分の手牌
(2)捨牌や点数状況など手牌以外の公開情報
(3)公開情報から推測される「相手の手牌」や「残りの牌山」などの非公開情報
(4)相手の打ち筋や癖など
(5)相手の理牌や打牌のテンポなど、牌理以外の読み

といった様々な情報からどんな選択をするか決定しています。しかしながら、初心者がこれらの情報をいきなりすべて処理するのは不可能です。ではどうするべきか。初心者でも扱うことができる最小限かつ、より勝利に貢献しやすい情報のみをひとまずは考えれば良い、ということになるでしょう。

初心者の方が麻雀をする可能性のある多くのフィールド、仲間とのセット打ちや天鳳で言えば特上卓くらいまでのレベルを上限と考えた場合、その中で半分より上の実力を手に入れるには、(1)~(2)の情報があれば十分です。

したがって本書は(1)~(2)のみを用いて問題に答えています。結果としてそれは正解((3)~(5)も含めた強者たちの見解)とは違う選択であることもあります。しかしそれこそが勝ち組になるための最短ルートなのです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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