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ネマタの手組の達人 第12回

ネマタの手組の達人 第12回

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今回の問題は『夜桜たまがマンガで教える麻雀入門』からの出題。問題の前に雀風を調べるYes No診断があるのですが、私は全部NoでEタイプ、夢を追い求めるロマン派になりました。「現代麻雀技術論」のイメージからは意外に思われるかもしれませんが、個人的にはA〜Dは全く当てはまらないのもあり納得の判定です。

10種11牌なので国士無双2シャンテン。一方メンツ手としてはメンツが1つもなく、ターツも1つ足りていないので4シャンテン。しかし、受け入れがとても狭いうえにメンゼン限定の国士と、仕掛けもきくメンツ手では、シャンテン数で2つも差があるとはいえ後者の方がかなりアガリやすそうです。後者は平均的な手牌と比べてもややアガリやすい部類とみます(配牌の平均シャンテン数は3.58ですが、半数以上は仕掛けがきく手ではないため)。よって、打点がさほど必要でない局面であっても、九種九牌で流すのは損とみます。

平均的配牌のアガリ率が21〜22%(流局があるので25%よりは低い)なので、字牌を切って純チャン狙いならアガリ率は25〜30%。アガれた時は満貫〜跳満。一方国士に決め打つなら、10種11牌でもアガリ率は6〜7%。アガれた時は役満で満貫の4倍。4倍以上アガリやすく、打点も1/4以下にまではならないとなると、アガれなかった時の失点や、満貫でもアガれば結構トップが取りやすくなることを踏まえると字牌切りに分がありそうではあります。

しかし、この手牌は中張牌から切っても、国士に決め打つとは限りません。打から字牌が次々に重なる展開になれば、 ポン ポンのような、東家か南家なら三倍満の手になることもあります。こういったケースを含めると、打とした場合のアガリ率は実際には10%以上あるように思います。こうした変化は求めることは現状ではまだ出来ていませんが、ロマン派としてはこちらを選びたいと思わされました。

…ここまでは本書が発売されて数日後の2019年8月時点で書き留めておいたもの。10種から国士無双を狙った場合のアガリ率は、『勝つための現代麻雀技術論』執筆時に投稿されていたシミュレーターを参考にしました。

2019年11月に「麻雀数理研究会」にて国士成就確率についての研究が発表されたので、本記事を取り上げるうえで改めて参照させていただきました。有料記事なので具体的な数値は各自購入のうえ御確認下さい。今回の条件(東家1巡目10種11牌)であれば、平均的な配牌ほどではないとはいえ、従来のシミュレートよりずっとアガリ率が高いという結果になりました。理由としては、テンパイすれば必ずヤオチュウ牌待ちになるので、アガリ牌が1種のみとはいえ出アガリが期待しやすいということ。他家にテンパイが入ったとしても、その他家に対しては残りの他家が警戒してくるので、結果的に自分の国士が成就することも多いというところでしょうか。

それならなおさら打がよいということになりそうですが、国士成就確率がここまで高いのであれば、そもそも他のメンツ手の可能性を残す必要性が薄いということになります。国士一本に絞るのであれば、やってみたいのが打。一度アタマを崩しても途中で新しいトイツが出来ないことは滅多にないので、テンパイ時に国士を読まれにくくした方がよいという考えです。

こちらは実際の牌譜から国士成就確率を調べたもの。サンプル数が少ないので何とも言えませんが、もしこの値が実際のアガリ率に近いのであれば、国士を警戒された時とそうでない時でアガリ率に結構差がつくと考えられます。アガリ率にして1%差だとしても、出アガリした時は48000点とトップの順位点が加算されるのですからかなりのものです。想定解は打としますが、前回の緑一色狙いに引き続き、もし短期戦で結果を決める大舞台の対局でこの配牌が来たのであれば、話題性のためにも打としてみたいですね。自称ロマン派のつもりでしたが、実利を追うにしろロマンを追求するにしろ、まだまだ精進が足らないと痛感させられました。

手組の達人第13回

 ドラ

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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