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ネマタの天鳳日記 第20回

ネマタの天鳳日記 第20回

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 面子候補が足りている2シャンテンですが、先にリャンメンが面子になった場合に何を切りましょうか。

 テンパイする受け入れが多いのは雀頭固定ですが、をそれぞれ浮き牌に見立てると、前者は良形変化豊富な4連形で、はドラそばと価値が高い浮き牌。

 をツモった場合は低確率ですが234三色もあり、両方の変化を残して1枚切れている打とする手も考えられます。雀頭固定をするなら、を残してドラツモならを残してツモの3メンチャンよりもよさそうですが、ツモの変化もあるので4連形残しの打でしょうか。

 迷う場合は共通の有効牌を比較。をツモった場合、打と打の共通の有効牌で差が出るのは

 前者はカンテンパイになりますがこれは後者のシャボの方が待ちとして強いので、打とするのなら基本は打でテンパイを外すところ、テンパイを外したこのくっつき1シャンテンがシャボのリーチのみに勝ると判断すれば打、そうでなければ打とするのが一つの目安です。

 今回はまだ巡目が早く猶予があるので打に分があるとみました。

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 先にを引いたので、今度はを引いても打で両方の変化を残せるようになりました。 

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 テンパイを逃す牌を引くとついツモ切りそうになりますが、先にを引くこともありますし。 先にを引いたとしてもドラで平和がつくなら先制でテンパイした場合も、シャボでリーチやダマにするよりはフリテンリーチがよいとみます。

 相手はこちらの待ちがフリテンかどうかは分からないので先制なら放銃のリスクをさほど気にすることはありません。

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 3枚目のを引いてうまくやったと思う一方、何故の方じゃないんだと少し不満に思ったのは内緒です(笑)フリテンに気付かずに手を進めるとミスしてしまうことが多いこと、テンパイを逃す牌なので不要牌と誤認しがちなこと、いわゆる平面何切るで問われることがないこと…とにかく意識してないと間違いやすいのがフリテン絡みの問題です。

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 追いかけリーチが入りましたが一発ツモで1300−2600。この半荘は運良くトップを取ることができました。「点ではなく線で考える」とよく聞きますが、線で考えるといわゆる、一貫性にとらわれる故のミスをしがちです。

 「配牌の時点でどんな手を目指すか」といった構想の段階では確かに、「線で考える」ことも必要です。しかし、「今この手牌、局面で何を切るか」という打牌比較のうえでは、むしろ「線ではなく点で考える」ことが必要です。うまく切り替えていきたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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