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ネマタの天鳳日記 第205回

ネマタの天鳳日記 第205回

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 引き続き勉強会から。親が2巡目にいきなりをリャンメンでチー。を切っているのでピンズの染め手ではなく、役牌後付けや役牌アンコの手で鳴くと安い手ならこの序盤で特に薄くもないリャンメンチーは考えにくいところ。役牌を持っていてドラを固めた高打点の手、あるいはが手役絡み、123の三色かチャンタ系の手が考えられます。

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 更に客風のをポン。チャンタ系か役牌手か両天秤か。チャンタでないとすればドラを固めている可能性が高そうです。

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 チャンタ絡みのメンツ候補より後で手出し。これなら残る手役は役牌で、役牌で残っているのはダブのみ。ただしチャンタが無いかと言われればそうではなく、と持っているところからを引いてのスライドであれば高めダブのチャンタも有り得ます。

 ターツ落としを挟んだうえに2フーロ、しかも初動がリャンメンチーとなると、遠い仕掛けを多用する打ち手だとしてもテンパイ濃厚。しかもの加カンでドラがモロ乗りしてしまいました。

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 東家はのメンツ候補を落としているので、残りのメンツ候補はこれより価値が高いもの。ダブアンコのリャンメンテンパイとすれば残り筋からは相当危険牌、ダブトイツの場合も、シャボのチャンタテンパイがあります。流石に止めるよりないでしょう。

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 それでもテンパイなら勝負しようとこの時は考えていましたが、そもそもここまで待ちが絞れているうえに高打点確定である以上、テンパイしたところでは止めた方がよいでしょう。それならは通っているとはいえ、この時点では打たないことを前提に打で形テンを目指すべきでした。3翻以上の良形テンパイだと大体押せることが多いものですが、河情報が強く手牌構成を特定しやすい場合はこの限りではありません。

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 東家は確かにのシャボ待ち。打としていれば形テンに取れていましたし、打とした後ですぐテンパイしていたら放銃していたことでしょう。

 麻雀は可能な限りギリギリまでアガリを目指した方がよいというのは確かですが、そもそも押し引き判断自体が誤っていればテンパイしたことが却って仇になってしまいます。アガリも多いけど放銃も多い(特に高打点への放銃)もので勝ち切れてないという方は、テンパイしたところで本当に押してよいかを改めて確認し、厳しそうであれば一歩手前から引くことも心がけたいですね。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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