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ネマタの天鳳日記 第204回

ネマタの天鳳日記 第204回

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 久々に勉強会より出題。西家は5巡目に早々とテンパイ。タンピン、高め三色への手変わりも結構多いですが、ドラなので単騎でリーチしてツモれば2000−3900と、手変わりを待つ打点的メリットは小さいです。そうなると、1枚見え(生牌)字牌単騎とはいえ風牌のドラ待ちである場合のアガリ率がどの程度かが気になります。

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 実戦では打リーチが選ばれましたが、対局後の検討では打ダマがよいのではという話になりました。 

http://epsilon69399.blog20.fc2.com/blog-entry-447.html ドラ単騎リーチの出やすさに関してはこちらのデータを参照しました。1枚見え字牌単騎とはいえドラになると、ドラでない無筋5と同程度に出にくい待ちになります。

 ドラ単騎リーチと比べても打点がそれほど落ちない(あるいは3メンチャンになる)ので明確によりよい手変わりと言える良形変化だけでもと5巡目にしては十分多いので手変わり待ち有利と判断しました。 

 手変わりを待つ場合は打ダマと打ダマの二択で、一見出アガリがきくように打ダマを選ぶのがよさそうに見えますが、単騎に受けたところで、この巡目であれば他家から出ても見逃した方がよいでしょう。ダマ出アガリは1300ですが、手変わりしてメンタンピンになれば平均アガリ点は6000点程度。この巡目で単騎テンパイになっていればここで見逃しても十分アガリが見込めるので、アガれた時の打点上昇が非常に大きいです。

 よって、単騎に受けても出アガリするつもりがないのですから、ツモった時に打点で勝る分単騎に受けます。

 ノベタン以上の待ちになるとはいえ三色もタンヤオも崩れる可能性があるものについては、打リーチよりもツモ切りダマ続行が有力です。役無しのままドラが切られてしまうことが不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ドラが切られた次巡に手変わり牌を引かなければそこでツモ切りリーチに切り替えます。上記のデータから、ドラ字牌単騎は1枚見えか2枚見えかで出やすさに結構差があることが分かります。今回はツモ切りリーチですから、ツモ切りを確認している他家に対してはなおのことドラ待ちが読まれにくいので、合わせ打った他家から一発でアガれることもそれなりに期待できるのでなおのこと有力ではないでしょうか。

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 結果は流局。結果論としては打ダマから手変わりを待っていればアガれていました。シンプルな牌姿であっても待ち選択関連は考慮すべき要素が多く、しかも戦績に与える影響も大きいのでもっと突き詰めていきたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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