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第161回 ネマタの麻雀徒然草

第161回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

前回のゲーム。結論から言えば先手必勝です。34枚揃った初期の状態を、「9997」と表すことにします。先手番を取り、まずはマンズ(ソーズ、ピンズでもよい)から2枚取って「7997」にします。

後手がマンズ(字牌)から取れば、次の手番は字牌(マンズ)から同じ枚数だけ、ピンズ(ソーズ)から取れば、次の手番はソーズ(ピンズ)から同じ枚数を取るというように、マンズの枚数=字牌の枚数、ピンズの枚数=ソーズの枚数が成り立つように取っていきます。(但し、他の色が全て1枚以下になったら、「1枚だけ残っている色が1つ、後は0枚」または、「1枚だけ残っている色が3つ、他は0枚」になるように取ります。)このように取っていくと、相手がどのように牌を取っても、最終的に残り1枚の状態にして相手に手番を回すことができます。

相手がどのように牌を取っても、最終的に残り1枚の状態にして相手に手番を回すことができる状態を「必勝パターン」とします。一般的に必勝パターンとはどのような状態でしょうか。

4色の枚数を「ABCD」と置きます。必勝パターンとは、A〜Dまでの数字をそれぞれ、「1枚の組」「2枚の組」「4枚の組」「8枚の組」…「2^n枚の組」に分けた時に、「1枚の組」から「2^n枚の組」までの数が、全部偶数になるような状態のことです(但し、「1枚の組」しか無い場合は、1枚の組の数が奇数になる状態が必勝パターン。)。

似たような(というより、初期状態以外のルールは全く同じ)ゲームを聞いた、あるいはやったことがある方は、おそらく初期状態が「357」だったと思います。3=2+1、5=4+1、7=4+2+1なので。先手を取って「7」から1枚取れば「必勝パターン」後は相手の選択に応じて必勝パターンを維持すれば必ず勝つことができます。

初期状態が「必勝パターン」の場合はどのように取っても必勝パターンが崩れ、先手がどのように取っても後手が「必勝パターン」を作ることが出来るので後手必勝。何故このような法則性が出来るかについては、正直うまく解説できないのですが、実際に牌を並べてみてやってみれば納得されると思います。

私は同様のゲームを小学生の頃やったことがありましたが、必勝法に気付くことはできませんでした。「357」状態の時の必勝法は知っていたという人でも、一般的な必勝法について自力で気付けた人はほとんどいないのではないでしょうか。仮にじゃんけんで負けても、相手が1回でも「必勝パターン」に取らなければ勝てるので、やり方を知ってさえいればほぼ勝つことができるはずです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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