麻雀とは一体どんなゲームなのだろう。本屋で麻雀の入門書を購入すれば一発で分かることですが、当時私はまだ幼稚園児。1人でお金を払って物を買うという発想もなく、家の中にあるものから手に入る情報から想像を働かせるよりありませんでした。
当時パソコンのゲーム以外で遊んでいたものと言えばトランプ。トランプの遊び方が書かれた本も、将棋の入門書と同時期に従兄に譲ってもらいました。トランプ遊びの中で麻雀にルールが似ているものと言えばセブンブリッジ。そもそもセブンブリッジ自体麻雀を元にした日本生まれのゲームで、鳴きに関しては「ポン」「チー」とそのまま麻雀用語が使われています。ドンジャラ(正確にはジャラポン)の話は以前やりましたが、どうやら麻雀はドンジャラのように同じものを3つ集めるだけでなく、並び数字を3つ集めてもよいということを知ることとなります。
ジャラポンの牌を買ってもらったはいいが一度も遊ぶことが無かったという話を第147回でしましたが、セブンブリッジに関しても、実際に遊ぶことは一度もありませんでした。理由は周りにルールを知っている人が誰もいなかったから。そもそもセブンブリッジは名前こそブリッジの名前がついていますが、世界的に遊ばれているコントラクトブリッジとは何も関係が無く、どちらかと言えば、ジン・ラミーに代表されるラミー系のゲーム。世界三大カードゲームと言えば、ポーカー、コントラクトブリッジ、ジン・ラミーですが、日本における知名度で言えば、ラミー系のゲームはポーカーに比べて圧倒的に低い。それだけ日本において麻雀が普及していて、麻雀と同類のゲームが遊ばれる事が少ないということかもしれません。
ポーカーは5枚。セブンブリッジは7枚。ドンジャラは9枚。麻雀は14枚。数字が大きければ大きいほどゲームが複雑で面白くなるに違いないと子供心ながらにわくわくしたものです。麻雀に興味を持つような子供にとって、幼稚園のお遊戯はひどくつまらないものでしたし、パソコンのゲームは簡単なものはやり込んでいるとそのうち飽きてしまう。かといって技量や知識が要求されるゲームはそもそも遊び方がさっぱり分からない。実際に遊ぶことがほとんど無かったというのも、興味に拍車がかかった大きな要因となりました。