『麻雀勝ち確システム』のレビューを始めました。こちらでは本書のコラムを読んで思ったことを徒然なるままに書かせていただきます。
コラム6 文句を言うな! そして自由に打て!
ルールの範疇であれば、どんな打牌も認められる。私もこの考えに賛同します。誰もがゲームを成立させるために必要なルール以上の制約を受けず、自由に打ってよいという見解が共有されることは、麻雀を楽しむだけでなく、高い技術を身につけるうえでも必要ではないでしょうか。
しかし、打ち手全員が自分の勝利を目指すように打つという前提が無ければ、時にはゲームが成立しているとは言い難い状況にもなります。目無しでアガった人が、単に記念にアガリたかったからではなく、特定の他家を不利にするために意図的なものだとしたらどうでしょう。予選ならまだしも、決勝卓で起こることも有り得ます。「自由に打て!」はその通りですが、意図的に不利な打牌をされた人に、「文句を言うな!」とはとても言えません。
目無し問題を解決する策はいくつかありますが、最もシンプルなのは、「最終戦のオーラスはアガった人が優勝(あるいは勝ち抜け)条件を満たしていなければ続行」というものですが、場合によっては時間がかなり長引いてしまうので予選では採用が難しいです。
そこで考えられるのが、第249回でも取り上げたレーティング制の導入。レーティング上位者が勝ち抜きやすくなる特典がつけば、目無しになっても次回以降の予選通過率を高めために、この半荘だけでも上位を目指して打つことが正当になります。
誰もが責任を感じたり人に押し付けたりせずにノビノビと自由に打つべきである。まさにその通りではありますが、その実現の為には打ち手個人の心持ちだけでなく、ルール関連の整備こそが必要ではないかと思うことでありました。