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第254回 ネマタの麻雀徒然草

第254回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

『麻雀勝ち確システム』のレビューを始めました。こちらでは本書のコラムを読んで思ったことを徒然なるままに書かせていただきます。

コラム9 敗北感にまみれた世界麻雀

世界麻雀大会の詳しいルールについてはこちらを御参照下さい。このルール、個人的にかなり好印象で、このルールで打てる機会がもっと増えて欲しいと思いました。手役が日本麻雀より多く、役無しでもアガれるので鳴きの技術が重要。点数の支払いが放銃一人払いでなく、かといって中国麻将のようにツモアガリが強くないので押し引きの精度が問われやすい。符や積み棒といった、現在の日本麻雀のルールでは意義が薄い要素が無くて簡潔。以前個人的に考えていた、適切な実力ルールに共通するとこが多く見られたためです。親と子で点数に差が無く連荘が無いので、時間制限で親が回ってこない不公平が起きるといった大会特有の問題点が解消されているというのも良い点です。

短所を挙げるなら、手役毎に点数が決まっているのでアガった手牌の得点計算に少し手間がかかること(符計算は難しいとされがちだが、一度覚えてしまえば何点の手かすぐ分かるという利点もある)。順位点が無いのでゲーム回しが単調になりがち。リーチが無いので場が盛り上がりにくい。連荘が無いので決勝が事実上の消化試合になりやすいと言ったところでしょうか。

こうして、長所短所を並べてみると、現在の日本のリーチ麻雀のルールは、合理的でないところも多々あるとはいえ、ゲームとしての面白さ、ハマリやすさについては随一であるようにも思います。ゲームに限らず、完璧なデザインよりは、多少の不合理性があった方が(一度それを受け入れた人にとっては)魅力的に映るもの。ルール関連の問題を今後どうしていくかについては別として、やっぱり私は何だかんだで今のリーチ麻雀が好きなんだなと改めて気付かされたことでありました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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