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第269回 ネマタの麻雀徒然草

第269回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

引き続き「条件役」の話。今回は搶槓。槍槓と、「槍(やり)」の字が使われることが多いですが、搶槓の搶は「奪う」という意味があります。よってこれも意味の上では「搶槓」が正しいと言えます。しかし「搶」は日本であまり馴染みのない漢字ですし、打牌以外でアガられるのが「急に襲われて槍で刺されたようなアガリ」と考えると、「槍」でもあまり違和感がないですね。私が初めて読んだ入門書にも槍槓と書かれており。牌を槍で突き刺したイラストが描かれていました。

搶槓もルールによって扱いが変わる問題がいくつかあります。槓しようとした牌を奪っているのですから、槓は不成立で槓ドラが乗らず一発も消えないという解釈が一般的だと思いますが、一発が消えるルールも少なくありません。東風荘ではこのルールでした。マルジャンでも槓ドラが乗っているところを確認したので、槓が成立して一発も消えるものと思われます。(明槓の場合は打牌後に槓ドラが乗らないのであれば、一発は消えるが槓ドラは乗らないというルールも有り得ます。)

搶槓は加槓牌でアガっているのだから、加槓牌も打牌同様フリテンが適応されるというルールもあります。個人的には、搶槓が打牌以外でアガれるというルールの例外であり、加槓牌が打牌になるわけではないのでフリテンは適用されないと考えるのが妥当だと思いますが、有名なところでは101競技連盟がこのルールを用いています。

一番有名な搶槓関連のルールはやはり、「国士無双に限り暗槓に対して搶槓可」でしょう。「国士無双は頭ハネが適用されない」「13メンチャンならフリテンが適用されない」というのもあります。いずれも国士をアガれずに悔しい思いをした人が付け足したルールであることが容易に想像できます。下二つはそもそもそのようなルールで打ったことがありませんが、暗槓に対しての搶槓は麻雀格闘倶楽部で一度経験しました。しかも前局は四暗刻のツモアガリ。三麻とはいえ二局連続の役満アガリはびっくりしました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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