今期で5期目を迎えた最高位戦のタイトル戦「第5期新輝戦」の決勝が12月19日に行われた。
決勝進出メンバーは、B1リーグの鈴木聡一郎(すずきそういちろう)、C2リーグの中郡慧樹(なかごおりけいき)、まだ入会1年目のD2リーグ竹内智城(たけうちともき)、同じく1年目のD3リーグ平尾憲太朗(ひらおけんたろう)となった。誰が戴冠しても初タイトルとなる。
「新輝戦」は戦うステージによって対局ルールが異なる、総合力を問われるタイトル戦となる。
<第5期新輝戦システム>
一次予選:最高位戦ルール
二次予選:赤ありルール
本戦:Classicルール
ベスト16・準決勝:最高位戦ルール(トーナメント)
決勝:赤ありルール(コールドシステムあり)
決勝は赤アリのMリーグルール。全6回戦だが、但し4回戦、5回戦終了時にトップと2着のポイントが100pt以上離れていた場合、その時点で決着とするコールドシステムアリの対局となった。
コールドシステムが施行されることなく5回戦まで終了。1トップだがラスなしでまとめていた中郡が首位で最終戦に。平尾は大きく突き放され厳しい状況となった。しかしトップと2着で40ポイント、トップ3着で60ポイントが逆転するルール。3位の鈴木は中郡と75.5ポイント差。2位竹内は中郡と51.5ポイント差。まだまだ充分逆転圏内で最終戦を迎えた。
最終戦は東1局で親番となった鈴木が18000を含む大連荘を決め、4本場まで親番を継続。63600点まで持ち点を増やし、このまま終われば優勝という状況に持ち込んだ。
しかし東3局に中郡が鈴木から8000の直撃。再び中郡が優勝ポジションに浮上した。
南1局では鈴木が2000オール。抜きつ抜かれつの状況が続いた。1本場では鈴木が7巡目に平和赤赤、高めタンヤオのリーチに出たがこれが流局に。しかしこの後も連荘を重ね聴牌料で中郡との差を着実に広げていった。
しかし4本場で中郡が鈴木から6400の直撃。またも中郡が優勝ポジションとなった。
そして親番を迎えた中郡が平尾、竹内との3軒リーチを制して6000オール。大きく優位な立場になった。
1本場でも更に12000のアガリを決めて優勝を決定づけた。最終局も自身でアガリを決めて優勝を勝ち取った。
優勝した中郡は「嬉しい、と疲れた、がまず第一の感想ですね。コールドでの勝利を逃して、最終戦は鈴木さんに吹かれて厳しい場面になったのですが、僥倖の6000オールが決定打になってくれました。今日勝って終わりではないので、引き続き勉強を続けてこの先も頑張って行きたいと思います。」と喜びを語った。
対局結果
歴代新輝
第1期 今西祐司
第2期 村上淳
第3期 山田独歩
第4期 村上淳(2)
第5期 中郡慧樹