麻雀プロリーグ「大和証券 Mリーグ2019」82日目の戦いが2月24日(月)に開催された。
【出場チーム】
赤坂ドリブンズ
EX風林火山
渋谷ABEMAS
U-NEXT Pirates
第1試合
第1試合は村上、滝沢、朝倉、多井の対局。
下位4チームの直接対決。第1試合東1局は親の滝沢が終盤にドラのを切り執念のテンパイで連荘をみせるなど、濃厚さが伺える流局でスタート。
しかし、朝倉のリーチが連続して放銃となり、Piratesに暗雲が立ち込めた。
東4局親番で多井は、朝倉のリーチに対応しながらテンパイまで辿り着き、三暗刻、白、どちらの役も消えてしまうリーチ・ドラ1の両面リーチを敢行。これをツモり裏ドラがのって満貫に仕上げた。
多井は次局も早いリーチで他家に対応させるも、滝沢がカンのドラ3リーチで追いかける。残り1枚しかないだったが、見事滝沢がツモり南入。
南2局ではじっと我慢を重ねていた村上が6000オールを決め、トップ争いに参戦。村上はオーラスでツモれば条件をクリアするリーチをするも、ドリブンズのトップを阻止したいラス目のPirates朝倉にかわされ、多井の勝利となった。
勝利者インタビューで多井は「東場の調子が良くて、解説に沢崎さんがいたので、(半荘最高スコアの)記録ぬいちゃうぞと思っていたんですけど、滝沢さんに追いかけリーチでカンツモられた時には『これはダメだ、苦戦するな』と感じました。そのあと立て直して引き締めたのがトップをとれた要因かなと思います。を暗刻から落としてリーチしたときは、両面から埋まったら切ろうって決めてました。今日は監督も控室に来ていて『ここで多井さんを出さないと後悔するかもしれないから』と僕を指定してくれたくらい、ピリピリした試合でした」と話した。
ファンに向けては「最近みなさまに『麻雀以外の仕事ばかりして大丈夫なのか』とご心配の声をいただいてますけれども、勉強と研究を重ねていますので、ご安心ください。ということで今日、もう一回でます!」と軽快に語った。
第1試合結果
1位 多井(ABEMAS)+65.1
2位 滝沢(風林火山)+16.1
3位 村上(ドリブンズ)▲6.8
4位 朝倉(Pirates)▲74.4
第2試合
第2試合は園田、勝又、朝倉、多井が出場。朝倉と多井は連投となった。
高打点が飛び交った第1試合とは打って変わって、第2試合は東場にアガリが出ずに流局が続く。東4局に供託が4本溜まったところで多井が満貫をツモり大きく加点して南入。
南2局には勝又が満貫をツモってトップ目の多井に迫った。
しかし、南3局には多井が勝又から満貫を直撃しオーラスへ。オーラスでは多井が親の朝倉の仕掛けを形式テンパイと読み、カンリーチを敢行すると、朝倉がテンパイを維持するために河にが切られゲームセット。随所にアガリを決めた多井の勝利となった。
勝利者インタビューで多井は「やっと、今日はやりました言えますね。1戦目と比べて2戦目はやりにくかったです。アガリが出ずにどんどん供託が溜まっていくと、いつ誰にダマテンが入っててもおかしくないし、みんな強引にトップをとりに来るので読みにくかったですね。東4局で満貫がツモれても、風林火山なんかはトップがどうしても欲しいだろうし、押し返されるなと思ってたので気が抜けませんでした。オーラスカンのリーチは、朝倉さんの仕掛けが形式テンパイにしか見えなくて、僕がリーチすると園田さんも来れないし、勝又さんもそんなに都合よく条件満たせる手を作れないだろうってことで、ちょっとチャレンジしてみました」と笑顔を浮かべて話した。
ファンに向けては「いつも解説や他の番組でもふざけてばっかりで、ご心配をおかけしてますけれども、セミファイナル、ファイナルと勝ち進んで、最後はファンの皆様と一緒に喜びたいと思っています」とポーズをとった。
第2試合結果
1位 多井(ABEMAS)+65.7
2位 勝又(風林火山)+4.9
3位 園田(ドリブンズ)▲23.5
4位 朝倉(Pirates)▲47.1
2月24日トータル結果
ABEMAS+130.8
風林火山+21.0
ドリブンズ▲30.3
Pirates▲121.5
渋谷ABEMASは下位チームを押さえつけることに成功した。残り8試合、各チームの対戦相手への対応も見どころになる。
次戦のMリーグは2月25日(火)、赤坂ドリブンズ、EX風林火山、KADOKAWAサクラナイツ、チーム雷電の対戦。