こんにちは!赤坂ドリブンズの広報担当です!Twitterでの実況ツイートなどもしているのですが、そこから漏れてしまったり深堀ったりしたドリブンズメンバーの思考を1分程度で読める記事にしていきたいと思います。これであなたもドリブンズの思考がわかってしまいますよ!
第5回は10月11日2回戦のこの局面です!(もう1か月も前のことなんですね。開幕からあっという間です)
ラス目で南場のオヤを迎えたたろう。
ポンポンと仕掛けていくのですが、チーすればテンパイとなるをなんとスルー!そこには、苦悩と迷いを抱えながら貪欲にトップを狙うたろうの攻撃的思考がありました。
まず、配牌まで遡ります。
絶対に連荘したいオヤ番でこの配牌。正直アガれる気が全くしませんよね。それでも諦めないのがたろうです。たろうは、この手牌でできることを必死に考えていきます。
ちゃんと考えれば、厳しい中に救いもあります。ここでは、役牌のがドラであることが救いでした。ドラが役牌であれば、この手牌でどこからでも仕掛け始め、相手をけん制しながら役牌バックや形式テンパイを狙うことができるからです。
ところが、予想外に手が伸び、少し整ってきます。ここが1つ目の分岐点。
ターツを先に払うなどして淡白に役牌を打たなかったたろうですが、ここではさすがに役牌か。そう思いましたが、たろうは打ここでもなおカンチャンターツを外しにいったのです。
たろう「微妙だよねえ。すごく迷った」
外からはスッと打っているように見えましたが、自信を持って切っているわけではないわけです。
たろう「自信はない。これはかなり迷ったし、微妙かも。3種ある役牌のうち1種(おそらく場風の)を打つか、を外すかっていう選択。字牌から切っていってリーチを目指しちゃうのもいいんだけど、さすがに間に合わなそうかなと思ってを払うことにしたんだよね」
「間に合わない」と感じているのに「ターツを払う」という一見相反することを言っているのが面白いですよね。これはどういうことかというと、字牌から打ち出してリーチ手順を踏んだ場合、先制リーチまでたどり着く間にほぼ先を越されてしまいます。一方、を払っていく場合には、「ポンやポンから仕掛ける」という行動とワンセットになっているため、制限を加えて他家の手を遅らせながら進行することができ、相対的に間に合う可能性が高くなるのではないか、という発想です。
そして、が重なった後にポンでき、もポンした後に冒頭のこの局面になります。
このスルーについては、当時私はTwitterでこう説明しました↓
意図としては概ねこの通りだったのですが、画像で説明してみましょう。他家の立場から見るとわかりやすいです。
【A】をスルーした場合にはこちら↓
ホンイツがなさそうなので、トイトイやドラが怖いですよね。
一方、【B】をチーした場合がこちら↓
やはりホンイツはなさそうなのに、トイトイも消え、ドラも打ち出されたため、1,500~2,900という低打点がバレてしまいます。脅威度が下がっていますよね。それならば、プラン【A】で他家への抑止力を維持しつつ、トイトイのマンガンまで見ようという発想になるわけです。
点数が離れすぎているため、相手に自由に打たれるとすぐにオヤが終わってしまいます。それならば、相手に対応させて時間を稼ぎながら、なんとか大物手を作って上位進出へ。
ラス目の鈴木たろうには、そういう貪欲な上位進出の姿勢があるため怖さが残りますし、これが時にラス目からトップ目まで大逆転を演じてきたヒントなのかもしれないと思わされました。
自信満々に打っている印象のあるたろうですが、実は様々なところでかなり悩み、迷いながら選択を下しています。現在も逆境が続くたろうですが、このまま終わるはずがありません。私たちはゼウスの復活を見守ります!
Go!Drivens!
■赤坂ドリブンズは、来週のMリーグには19(月)、22(木)に登場!19時からAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定となっています。