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卓上の暴君 瀬戸熊直樹プロの人間味あふれる麻雀 その素顔に迫る

卓上の暴君 瀬戸熊直樹プロの人間味あふれる麻雀 その素顔に迫る

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「卓上の暴君」の異名を持つ瀬戸熊直樹は強気な雀風が印象的な雀士だ。その攻撃的なスタイルで数々のタイトルを獲得している瀬戸熊だが、実は私生活において意外な一面を持っていることがわかった。瀬戸熊の麻雀の歴史と共に彼の強さ、そして魅力を紐解いていこう。

目次

瀬戸熊直樹の基本情報・プロフィールデータ

名前 瀬戸熊 直樹(せとくま なおき) 
異名 卓上の暴君
生年月日 1970年8月27日
出身地 千葉県勝浦市
血液型 O型
趣味・特技 嫌なことを引きずらない
ウォーキング
スポーツ観戦
読書
本人公式SNS Twitter
所属団体 日本プロ麻雀連盟
所属チーム TEAM RAIDEN / 雷電
プロ入会年 1998年
主なタイトル 第26、27、29期鳳凰位
第28、29、30期十段戦優勝
第14期發王位
第6、9期無双位
第13期チャンピオンズリーグ
第6回チャンピオンカーニバル

第26、27、29期鳳凰位、第14期發王位、第6、9期無双位など数々のタイトルを獲得している瀬戸熊。趣味・特技として嫌なことは引きずらず、1日寝たら忘れられるという。気持ちの切り替えの早さも、彼の強さの1つだろう。

経歴

1970年:千葉県勝浦市出身
1998年:日本プロ麻雀連盟へ加入(14期生)
2005年:第14期發王位
2007年:第13期チャンピオンズリーグ優勝
2009年:第26期鳳凰位
2010年:第27期鳳凰位
2012年:第29期鳳凰位

麻雀との出会い・きっかけ

瀬戸熊が初めて麻雀に会ったのは高校生の時。当時はカード麻雀が大流行しており、たくさんのクラスメイトが夢中になっていたという。例外なくカード麻雀にハマっていた瀬戸熊だが、本物の麻雀が打ちたくなり、実際に友人達と対局するようになる。高校卒業後は浪人生活を送ることになるが、麻雀漬けの日々を送っていた。3浪し、21歳でようやく大学に進学することになったが、大学でも麻雀への熱意は途切れることはなく、相変わらず麻雀を打ち込んでいた。

大学卒業後は建設会社へ就職。サラリーマン生活は定時時間を今か今かと待ち受けるほど、退屈な日々であったが、そんな日々を救ってくれたのも麻雀だった。そして瀬戸熊は日本プロ麻雀連盟主催のマスターズへ出場。この時に初めて麻雀プロという存在を知り、プロテストを受験。27歳のときにめでたくプロ雀士となった。社会人3年目を迎えた29歳の時、父親から言われた「石の上にも3年という言葉があるから、つらいことがあっても3年だけ頑張れ。3年やったらお前の好きにしていいから」という約束を果たしたこともあり、会社を辞め、麻雀プロとして活動していくことを決心する。鳳凰位獲得を目標にプロ雀士として活動するものの、「化け物級」の先輩達が瀬戸熊の前に立ちはだかるのであった──。

瀬戸熊の打ち方や雀風

©ABEMA

「卓上の暴君」として恐れられる瀬戸熊。対局では極めて重厚な麻雀を魅せてくれる。じっくりとメンゼンで手をつくり、勝負所ではひるむことなくリーチで切り込む。対局者の心理を利用することにも長けた打ち手であり、ここぞという局面で攻撃の手を緩めない姿はまさに「暴君」という名に相応しい。そこから生まれる大連荘は「クマクマタイム」と称され、対局者にとてつもないプレッシャーを与える。画面越しでも伝わってくる卓上の緊張感は、対人競技としての麻雀の魅力を存分に教えてくれる。

瀬戸熊の対局時の様子

Mリーグ2020 2020/10/16 1戦目

©ABEMA

「Mリーグ2020 2020/10/16 1戦目」では瀬戸熊の勝負所での果敢な攻めが発揮された1戦だ。この試合の見どころは佐々木寿人(麻雀格闘倶楽部)との壮絶なぶつかり合い。東場から満貫クラスの直撃の応酬。しかし南3局、瀬戸熊の親番で流れが一気に傾く。なんとしても加点したい瀬戸熊は、積極的な鳴き仕掛けで寿人のリーチに対して愚形で押し切り、5800点の直撃に成功。

勢いをつけた瀬戸熊はクマクマタイムに突入。連続リーチで寿人から18000、12000と決定打となる直撃を連発。終わってみれば総アガリ回数6回の60900点持ちの大トップとなった。勝負所では覚悟を決めて攻め込む、そんな瀬戸熊の信念が勝利を呼び込んだ。

RTDリーグ2018 BLACK DIVISION19回戦 2018/4/12

「RTDリーグ2018 BLACK DIVISION19回戦 2018/4/12」では、瀬戸熊が対局者の心理を巧みに利用した試合として注目しておきたい。セオリーや確率だけでなく、対局者の心の隙を突いた1戦である。

南1局、トップ目の瀬戸熊は、2着目の白鳥翔(連盟・ABEMAS)と30000点離れて余裕のある状況。放銃のリスクを最小限にしつつ安全に局を進めていきたい局面だ。この状況下、瀬戸熊はドラ待ちのチートイツでテンパイ。無用なリスクを回避すべくここはダマテン、かと思いきや、瀬戸熊はこれをリーチ。リスクの少ない状況ではあったが、非常に勇気のいるリーチだ。これを受けて困ったのが親の白鳥。メリットが少ないはずの瀬戸熊からの不気味なリーチに心理的に追い詰められる。満貫クラスのイーシャンテンであった白鳥も、この異様なリーチに真っすぐ手を進めることができず大きく迂回。結局、瀬戸熊の一人テンパイに終わり、ライバルの親を落とすことに成功した。

RTDリーグ2018 BLACK DIVISION 35回戦 2018/5/31

この試合では「勝負所では徹底的に戦う」という瀬戸熊の姿勢が戦況に変化をもたらした1戦であった。東3局、瀬戸熊は親番で積極的なカンチャンリーチでのアガリに成功。さらにアガリを重ね、しまいにはリーチ合戦に競り勝って8000オールをツモアガリ。卓上の暴君の恐怖を対局者に植え付ける。この連荘を見せられた次の局、現状ラス目で打点が欲しい松本吉弘(協会・ABEMAS)がカンチャンながらもタンヤオドラ1でテンパイ。デジタル的に考えればここはリーチの選択となりそうな場面だが、松本はダマテンを選択。

これに関して松本は、この局面の瀬戸熊はリーチに対しても押し返してくる確証があったがゆえの選択だったと語る。卓上の暴君・瀬戸熊の見えない圧が松本プロの選択に影響を与えた。麻雀が人と人との真剣勝負だということを改めて感じさせる一局であった。

瀬戸熊のSNSでの評価・評判

SNSは瀬戸熊の迫力満点の対局を応援する声で溢れていた。また、卓上の暴君・瀬戸熊が卓を離れた際に見せる穏やかな人柄も大人気。瀬戸熊の人柄を知っているからこそ、対局中の鬼気迫る表情に惹かれるファンも多い。

瀬戸熊の鋭いアガリが決まると、SNSはクマクマタイムへの期待が溢れている。

瀬戸熊が勝負所で見せる迫力満点のツモモーション。「トルネードツモ」と称されるこのツモが決まると、SNSは大盛り上がり。

暴君として恐れられる瀬戸熊だが、それは卓上での話。対局を終えれば穏やかで優しい瀬戸熊。その人柄でファンだけでなく、他の麻雀プロからも愛されている。

瀬戸熊 直樹のニュース・こぼれ話

実はお小遣い制である

2019年2月に放映された「熱闘!Mリーグ」にて瀬戸熊の家庭での意外な一面が披露された。瀬戸熊は32歳のときに結婚。お金の管理は全て妻が行なっており、お小遣い制(月6万円)だという。大会で優勝して獲得した賞金も全て妻が管理しているそうで、家庭での権力は妻の方が強いとのこと。「卓上の暴君」と言われている瀬戸熊だが、意外にも家庭では妻の尻に敷かれているようだ。

身体を鍛えることがマイブーム

瀬戸熊が長年プロで活躍し、素晴らしい成績を出し続けられている要因は、日頃の健康意識への気配りも1つ。食事にも気を遣っており、自身のブログには栄養バランスの整った色とりどりの食事の写真が投稿されている。本人は50歳を越えて体に衰えを感じていると話しているが、2019シーズンでは筋トレで鍛えられた様子が見られた。まだまだ若々しいプレーが期待できるだろう。

瀬戸熊 直樹 Official blog by Abeba

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この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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