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タレント、麻雀プロ、経営者でもある中田花奈「麻雀のおかげで経営判断に大事な損得を考えられるようになったかもしれません」Mリーガー列伝(42)

タレント、麻雀プロ、経営者でもある中田花奈「麻雀のおかげで経営判断に大事な損得を考えられるようになったかもしれません」Mリーガー列伝(42)

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 2020年、アイドルグループ『乃木坂46』を卒業し、翌2021年からテレビ朝日公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』にて、麻雀カフェ経営&プロ雀士を目指すドキュメント企画『中田花奈(元乃木坂46)の“プロ雀士への道”』がスタート。同年3月には宣言通り、日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格し、6月に麻雀カフェ『chun.』を赤坂にオープンした。そして2023年にはBEAST Japanextからドラフト指名を受け、Mリーガーとなった中田花奈プロ。タレント、麻雀プロ、経営者という三足のわらじで生きるその素顔とは?

習い事や部活動などは何かやっていましたか?

 「幼少期はバレエとピアノなど様々な習い事をしていました。ピアノは高校生まで続けていたのですが、バトントワリング部に入部してから、手の怪我が多くなってしまい、部活も忙しくなっていったのでやめてしまったんですよね。バトントワリングは30人ほどで演技するのですが、みんなで練習を重ねて全国大会で金賞を受賞することができたりと、振り返れば小学校の時からバレエもみんなで踊ったり、大縄跳び大会に出場したりなど、幼少期から団体競技は好きだったのかもしれません」

全国大会で金賞を受賞したバトントワリング部時代

アイドルになろうと思ったきっかけは?

 乃木坂46の1期生オーディションに合格したのは2011年だった。「高校2年生の時にオーディションを受けたのは、アイドルのオタクだったことがきっかけです。小学生の頃から『モーニング娘。』さんと『AKB48』さんが好きで、コンサートや握手会に行ったりしていたので、これからアイドルになるであろう子と友達になりたいという不純な動機で応募しました」

アイドルを卒業した理由

 乃木坂46の1期生として約9年間、グループを支え、2020年10月に卒業した。「楽しいこともキツかったこともたくさん経験させていただき葛藤もありましたが、これ以上アイドルを継続していくのは良くないと思ったので卒業を決断しました。ただ冠番組を頂いていたので、番組が続くかぎりはタレント活動は継続し、番組が終了したら芸能界から引退しようと考えていました」

元乃木坂46キャプテンの秋元真夏さんからも祝福された麻雀プロテスト合格

 2020年10月に乃木坂46を卒業後、YouTubeチャンネルで麻雀カフェ経営、プロ雀士を目指すドキュメント企画「中田花奈の“プロ雀士への道”」がスタートした。「当時は表に出る仕事をあまり考えていなかったのですが、卒業後最初に頂いたお仕事だったのでありがたくお受けしました。麻雀プロを目指すことがテーマだったので、当初はいつか合格できたらいいなくらいに思っていました」。ただやるからには全力で向き合いたいとプロテストの勉強を続け、2021年3月に見事、日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格した。

 そして2023年、Mリーグ2023-24シーズンから参戦することになった新チーム「BEAST Japanext」からドラフト指名を受けた。「プロになったばかりの頃は、プロと名乗って麻雀を打つことが嫌でした。だからプロになってからすぐに出場した第1期桜雷戦(※)は正直しんどかったです。これまで『RTD Girls Tournament 2021』や『麻雀最強戦2022女流プロ令和の乱』など、自分の実力に見合わないような様々な大きな舞台に出させて頂くたびに、ありがたい反面、怖さもありました。だからといって今は満足して打てているわけではないのですが、Mリーグ2023-24シーズンのドラフト会議で、私に期待していることは“発信力”だという言葉を、BEAST Japanextの高橋暁監督から頂いたので気持ちが楽になり、ドラフト指名をお受けいたしました。Mリーガーになったからこそ、私にできることをやっていこう思っているので、今はタレント活動を引退しようという気持ちはありません」と口元を引き締めた。

※桜雷(おうらい)戦:女流プロの次世代スターの発掘を目的とした日本プロ麻雀連盟の世代限定のタイトル戦

好きな役は四暗刻。「乃木坂46時代に三回アンカンしてツモりました(笑)」

チームで競う「Mリーグ」に参戦して感じていること

 3,000人以上いる麻雀プロの中、Mリーグ2023-24ジーズンに参戦しているMリーガーは36人という狭き門となる。「乃木坂46元メンバーからはなんかすごいことになっているんだよねと言われたことはあります。みんな麻雀に詳しいわけではないけれど、Mリーガーに選ばれたことはすごいニュースなんだなと理解してくれています」

 BS放送局「BSJapanext」がオーナー会社となるBEAST Japanextは、Mリーグ2023-24シーズンから新規参戦したチームだ。「チームの雰囲気はよく、メンバーともいい関係だと感じています。自分の試合に関しては、見ていて気になることがあればメモしておいてくださいとお願いしてから試合に行くので、何かあればピックアップしてくださっています。これまで対局番組やプライベートなどで打っていても、自分で自分のミスには気づけないこともあるのですごくありがたいですし、Mリーグだけではなく日本プロ麻雀連盟の対局なども見てくださっていることもあり、あの打牌はこっちのほうが良かったかもねと言ってくださるので、本当に感謝しています」

 Mリーグでは舞台裏となるチームの控室にもカメラが入り、チームを応援するチームメンバーやスタッフの一喜一憂が放送されることもある。「乃木坂46時代からタレント活動をしてきたので、カメラは特に気にならないですね。そこは慣れがあるのかもしれません」

麻雀カフェ『chun.』のコンセプト

 麻雀プロテストに合格した約3ヶ月後、麻雀カフェ『chun.』をオープン。店名は中田の「中」と、麻雀牌「中」を掛け合わせ「チュン」と読む。「アイドルを卒業した段階で何をやりたいかと考えた時、“雀荘のママ”になりたいと思いました。たまに行っていた夫婦で経営されているセット麻雀店があって、そこでは食事をオーダーすると家庭料理のような美味しいご飯をさっと作って出してくれて。お客さんにとってはみんなのママという感じでした」と麻雀店のママに憧れを抱いていた。

 麻雀には興味はあっても、麻雀店に行くのはハードルが高いと感じている人は多い。「私もそのひとりだったので、怖いというイメージを無くしたい。女性でも入りやすいというコンセプトで、麻雀をやらない人でも入れる麻雀店を目指してカフェ形式にしました。看板メニューはドライカレー。カフェだけの利用もOKですし、大型モニターもあるので、ご飯を食べながらMリーグを観戦して頂けたらと思っています」

「何よりも嬉しいことは、お店の常連さん同士がすごく仲が良いことです。年齢も性別も異なる幅広い世代の方たちなのですが、頑張って麻雀を覚えようとしてくれたり、カフェだけの利用で来てくださったお客さんに麻雀を教えてくれる方がいたりなど、そういうコミュニケーションの場になっていることはすごくいいなと思っています」

麻雀カフェ『chun.』。飲食利用だけもOKなので、Mリーグ観戦にも最適だ

麻雀を通じて身についたことはありますか?

 タレント、麻雀プロ、経営者という三足のわらじで忙しい日々を送っている。「麻雀は今や自分の人生の軸になっているので、麻雀を通じていろんなことを学ばせてもらっています。お店の経営もそうですし、すべてつながっている。麻雀のおかげで経営判断に大事な損得をすごく考えられるようになったかもしれません(笑)。麻雀は攻める時と守る時、冷静な判断が毎局求められます。経営も情だけでは生きていけない世界。こういうことをやってみようかな、いやこれは今やらないほうがいいなといった押し引き判断が必要になります。麻雀と経営はそういうところが似ていると感じています」

 麻雀はコミュニケーションツールとしても優れていると感謝している。「麻雀カフェをオープンしたことで、女優の加賀まりこさんや歌手の瀬川瑛子さんといった大御所の先輩とお話させて頂ける貴重な機会が生まれたこともありがたいと思っています」

勝負めしは?

 「エナジードリンクです(笑)。あとは対局前はあまり食事を摂らないのですが、ラムネはよく食べていますね。6時間の生放送対局番組で、ラムネをひたすら食べていたこともあります(笑)。ブドウ糖効果だけでなく、願掛けの意味もありますね」

好きな本は?

 好きな小説は『マチネの終わりに』だと目を輝かせる。「本を読んでいた時、ヒロインに石田ゆり子さんをイメージしながら読んでいたので、映画のキャスティングを知った時、まさにそうだったので驚きました。映画も観に行きましたが、小説の内容が忠実に描かれていたので、すごく良かったです」

“観る雀”ファンにどんな麻雀を見せたいですか?

 「私の麻雀のフォームはまだまだ変化していくと思いますが、ガツンとした高い点数のアガリを求めてしまうというか、ワクワクするようなアガリを見せられたらなとは思っています」

Mリーグでトップを取ったら、ファンに最初に報告したいと笑顔。「すぐにお店(麻雀カフェ『chun.』)に走っていって、トップ取ったよ~!って言いたいですね」

中田花奈プロにとって麻雀とは?

 「麻雀は私にとっては人生を変えてくれたとてもすごいもの。交友関係も広がり、老若男女問わず頭の体操にもなるし、何より一生できることも魅力です。ネット麻雀なら意外と気軽にできますし、しかも攻略法が無限というゲームなんてなかなかありません。麻雀普及のためなら、タレント活動も頑張っていこうと思わせてくれるほどハマっています」

◆取材:福山純生(雀聖アワー)

中田 花奈(なかだ・かな)プロフィール

1994年8月6日、埼玉県生まれ。乃木坂46合同会社所属。日本プロ麻雀連盟、BEAST Japanext。麻雀カフェ「chun.」のオーナー店長。A型。乃木坂46の元メンバー。
『天空麻雀24』優勝、『⿇雀最極決定戦! サバイバルバトル極雀 Season40』優勝、『タクシールpresents 麻雀トーナメント BEASTカップ』優勝。
著書は写真集『好きなことだけをしていたい』(光文社)、『「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。』(濱本 明氏と共著/PHP研究所)

中田花奈 年表
主な出来事
1994 長女として誕生
2009 バトントワリング部で全国大会金賞
2011 乃木坂46第1期メンバーオーディション合格
2019 TBSチャンネル1『トップ目とったんで!』三代目決定戦 生放送で麻雀ガチバトル」優勝
2020 冠番組『乃木坂46中田花奈の麻雀ガチバトル! かなりんのトップ目とれるカナ?』スタート。乃木坂46卒業を発表。
2021 テレビ朝日公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』にて「中田花奈の“プロ雀士への道”」スタート。
日本プロ麻雀連盟プロテスト合格。
麻雀カフェ『chun.』オープン
2023

BEAST Japanextよりドラフト指名を受け、Mリーガーとなる
『⿇雀最極決定戦! サバイバルバトル極雀 Season40』優勝
『タクシールpresents 麻雀トーナメント BEASTカップ』優勝

 

 

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