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「多井が教える麻雀上達の秘訣とは」 多井隆晴、RTDマンスリー優勝記念インタビュー第3回(最終回)

「多井が教える麻雀上達の秘訣とは」 多井隆晴、RTDマンスリー優勝記念インタビュー第3回(最終回)

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AbemaTV「麻雀チャンネル」にて3月から11月まで放送された、RTDマンスリーリーグ2016にて、見事優勝した多井隆晴選手(RMU)にお話を伺いました。

インタビュアーは、観戦記を担当しました鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)が務めます。

2016RTD_優勝者インタビュー_1_R         

 

観て、打ちまくるのが上達の秘訣

最終回の第3回では、多井がどのような生活を送っているのかについて、インタビューしてみた。

----- 視聴者のみなさんも気になっていると思うんですが、多井さんって、どんな生活送ってるんですか?

多井「基本、麻雀しかしてないよ。競技麻雀始めたときにサラリーマン辞めたんだけど、そのときからどこかに勤務したことは1回もない。麻雀放送とかの報酬と、タイトル戦の賞金で生活してる感じだね」

----- じゃー、基本的には朝起きて、麻雀観て、打って…って感じですか?

多井「そうだね。そんな感じ。とにかく放送は全部観てるよ。藤田さんが出てる麻雀番組は全部観てるし、連盟チャンネルも全部観てる。あと、時間さえあれば天鳳の牌譜とか観戦とかかな。ほんと便利な世の中になったよね」

----- そうですね、ちょっと前まで紙の牌譜見るしかなかったですからね。ちなみに、多井さんがよく観る人って誰ですか?そういえば、以前RTDマンスリーの解説のときに、達也さんの麻雀よく観るって言ってましたよね?

2016RTD_優勝者インタビュー3_2_R 

多井「ああ、言ってたね。確かに達也の麻雀はよく観るんだけど…

達也のことは、おかし食べながら寝転がって観るんだよね(笑)」

----- 麻雀観るときって、基本的におかし食べながら寝転がって観るんですか?

多井「いや、そんなわけないじゃん!たろうとか石橋とかの麻雀は、勉強のために座って観るよ。ただ、達也とか村上とかのことは、やっぱ面白いから、『達也、また三色いくんだろうなあ』とか『村上、リーチするんだろうなあ』とか、そういう感じで楽しんで観てるよ」

----- そういうことですね、なんとなくわかりました。でも、意外ですね。なんとなく、達也さんとか村上さんの方が多井さんに近いイメージなんですけど。。。

多井「そうかもね。ただ、やっぱり自分とはかけ離れている人の麻雀も観た方がよくて、それが研究だよね。ぼくにとっては、それがたろうや石橋なんだと思うよ。彼らみたいな仕掛けとかってあんまりしないけど、考え方は知っておきたいからね」

 

----- なるほど。ちなみに、このインタビューを読んでくれてる読者の方や、番組視聴者のみなさんも、麻雀上達したいなあって思ってる人多いと思うんですけど、おすすめのプレイヤーとか、観るときのポイントとかってあります?

多井「そうだなあ。さっきと逆の説明になっちゃうんだけど、まずは自分が好きだと思った人を1人決めて観続けた方がいいと思う。で、それを参考にしながら、とにかくたくさん打つこと。それが上達への近道かな。その上で、基本ができたかなと思ったら、自分があまり好きじゃない人の麻雀も観てみる。この段階が、さっきぼくが言ってた石橋とかたろうとかの麻雀を観るっていう研究段階だよね」

----- 上級者になると、自分と相反する麻雀も研究しないといけないというわけですね。

多井「そういうこと。若手の競技選手とかもさ、研究しなさすぎだよね。その割に攻撃型だの守備型だの言っちゃってね。攻撃型なんて守備ができないやつの言い訳だし、守備型なんて攻撃が下手なやつの言い訳だよ。麻雀で、型なんてあるわけないんだから。逆に言うと、型さえ作らなければ勝てるようになるよね。デジタルとかオカルトとかも、その1種。そんなの両方ともないからね」

 

戦術本も全部読む。万が一知らないことが書いてあったら腹が立つから

----- 戦術本とかも読みます?

多井「戦術本も、全部読んでるよ。最近さ、『誰だよ!?』ってやつまで戦術本出すから、全部読むのが大変で困ってるよ。でも、万が一知らない戦術があったら腹立つから、一応全部読んでるね」

----- 多井さんクラスの打ち手でも、何か学ぶことってあるものなんですか?

多井「あるよ。一番大きいのは、『現在のマジョリティを知ること』だね。麻雀って3人とやる対人ゲームだから、現在のマジョリティを知っておくことがすごく大事なんだよね。例えば、1万部売れた本があったら、それを真似する人が少なくとも1万人いるわけじゃない?そしたら、もはやそれがマジョリティだよね。そういう視点で戦術書を読むのは大事だと思ってるよ」

----- なるほど、確かにそう考えると面白いですね。ちなみに、多井さん自身は、戦術書って新たに出さないんですか?

多井「書きたいんだけどね。時間がなさすぎて、お断りしてるんだよね。戦術書は、今8件依頼が来てるんだけど、全部断ってる。ほんと申し訳ないよね。でも、中途半端なものは作りたくないからさ」

 

とにかく時間がない。放送は多い月で20本!

----- 時間がなくて本が書けないとも言われていましたが、実際1か月のスケジュールってどんな感じなんですか?

多井「まず、タイトル戦が58あるよね。この他に、放送対局や解説が10日以上で、多いときは20になることもあるよ。で、残りが研究会。たろう、石橋、村上とか、おなじみのメンツで研究会やってる」

----- 超絶忙しいですね。

多井「忙しいけど、ありがたいよね。こないだとか、3日間で4時間しか寝られないときもあったけど、麻雀やってるときは不思議と疲れないから、なんとかやれてる。放送も収録含めると多い日で1日5本とかあるよ」

 

最速最強・多井隆晴の今後

----- そういえば、RTDマンスリー優勝したことで、麻雀最強戦2016ファイナルにも出場されるわけですけど、最強戦も勝っちゃったら、日本シリーズと合わせて3冠ですか。ほんとすごいことになりますね。

すると、多井がおもむろにスマホの画面をこちらに向け、笑った。

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多井「アンケートでさ、ぼくが勝ち上がると思う人、74%だってよ( ̄▽ ̄) 麻雀で74%とか、ヤバイよね。ほんとありがたい。RTDマンスリーをはじめとして、AbemaTVの番組のおかげだよね。とにかく、期待に応えられるようにがんばってくるよ」

 

----- では、最後に一言お願いします。

多井「RMUが最下位だったこともあり、麻雀プロ団体日本一決定戦の時期はほんと苦しかった。8対8で負けたから、1対8で勝ってやりました。ほんと優勝できてよかった。少しほっとしてます。でも、常に危機感を持って、来年以降もさらにレベルの高い麻雀番組を作れるよう尽力しますので、みなさま応援よろしくお願いします!」

 

ここまで1時間の取材を終えると、多井は急ぎ足で19時からの生放送に向かった。

今、麻雀界は確実にこの男を中心に回っている。

多井が席を立った後、空っぽの皿2枚を眺めながら、消えたカツサンドとグラタンが多井の右手を動かしているところを想像し、少し笑った。

麻雀で人を笑顔にする。

それが、多井隆晴、目下の大役である。

 

藤田晋invitationalRTDマンスリーリーグとは

2014年に麻雀最強位を獲得した藤田晋が、団体の垣根を超え、今最も強いと言われている麻雀プロを招いて開催される長期リーグ戦。
予選ではBLACK DIVISION・WHITE DIVISIONそれぞれ8名ずつの選手が出場し、7節28回戦を争う。
優勝者には2016年麻雀最強戦ファイナルへの出場権が与えられる。

 

視聴方法:AbemaTV( PC版 / iOS / Android)

PC版:http://abema.tv
iOS版:https://itunes.apple.com/jp/app/abematv/id1074866833?mt=8
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=tv.abema&hl=ja
視聴は全て無料でご覧いただけます。
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AbemaTV麻雀ch:https://abema.tv/now-on-air/mahjong
RTDマンスリーリーグ公式サイト:https://rtdmonthly.amebaownd.com/
AbemaTV麻雀ch公式Twitter:https://twitter.com/abema_mahjong
RTDマンスリーリーグ公式チャンネル(アーカイブ放送):https://abemafresh.tv/rtdmonthly
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この記事のライター

鈴木 聡一郎
1983年生、千葉県出身
早稲田大学在学中の2004年、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。
以後10数年に渡り、観戦記者として活動中。
最高位戦以外にも、モンドTV、麻雀スリアロチャンネル、RMUなどの観戦記を執筆。
近年では、AbemaTV麻雀チャンネルの公式ライターとして、RTDリーグなどの観戦記者を務める。
観戦記以外には、書籍『麻雀偏差値70へのメソッド』(石井一馬著)、『最強プロ鈴木たろうの迷わず強くなる麻雀』(鈴木たろう著)、『多井熱』(多井隆晴著)などに協力。

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