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ネマタの天鳳日記 第112回

ネマタの天鳳日記 第112回

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 序盤で情報が少ないリーチが入ると、降りたい手牌にも関わらず安牌が無いということもよくあります。

 この場合、①安牌が無いので押す②少しでも放銃率が低い牌を切る③通った場合に次巡以降の安牌が増えるように切るかの3択になりますが、どんな局面でどれを選ぶかは意見が分かれるところです。

第112回 ネマタの天鳳日記_html_4a18013702941ce4-min 上図は6巡目の北家リーチに安牌が尽きたところ。宣言牌のスジは無スジと大差ない以上わざわざドラは切りません。

 このような場合、「あと1枚引けば押し有利」なら基本的に①を選びます。

 ①を選ぶなら打ですが、今回は1枚引いても、最高でドラ2の完全1シャンテン(ただし1sを自分で切っている)なので押し有利とは言えません。

 よって②を考えるのですが、②を選ぶとしても端牌の打になるので、それなら押すのもやむなしとして打としました。

 ただ、今回は③を選ぶ場合に打という手がありました。

 一般的に端牌が通りやすいと言えるのはカンチャンやペンチャン待ちがないためですが、についても片スジなので、リャンメンに当たるパターンはと同じ1種。

 リーチ前にを切っているので、の形から打はありますが基本的にカン待ちもあまりない形です。

 とあれば役牌より先にを打つことが多く、特に脈絡の無い中張牌単騎で即リーチは考えにくいとなると、シャボや単騎待ちに関してはむしろの方があり得るので、この1巡に関してだけでも、実はの方が通りやすいかもしれません。

 そうすると、そもそもあと1枚引いたところで押し有利になるとは言えず、打としても次巡引きならを押す選択もある以上、手牌の中で通りやすい牌を切りつつもう1巡凌げる打の方がよかったように思います。

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 結果は7700振り込み。テンパイ相手に降りる牌が見当たらないと、無意識のうちに端寄りの牌を選ぶ癖は多くの打ち手に見受けられます。だからこそ、内寄りの牌を選んだ方がよいケースを意識しておきたいです。

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 次局はリーチするもドラ雀頭の3900に放銃。

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 再び降りたい手で安牌無し。今回は②③の観点からも打よりマシな選択がないので①を選びますが放銃。

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 そして更に追いかけリーチに放銃してトビ終了。

 こんな時はヌルい振り込みが不可抗力な振り込みのおかげで帳消しになって儲けものと思うようにしているのは私くらいでしょうか(笑)

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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