- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第1章 思考11
今回取り上げられている手牌はいずれもチートイツ1シャンテンで、メンツ手は2〜3シャンテンで悪形残り。思考7では、「チートイツは狙わず、残すもの」としましたが、今回は明確にチートイツを狙うべきです。
受け入れ重視と言うとどうしても受け入れ枚数を想像しがちですが、テンパイした時にアガリやすい待ちを残し、河を作ることも、実質的に受け入れ枚数を増やしていることと同じです。
今回取り上げられた、「ストロング・チートイツ戦略」。ターツそのものにこだわると気付きにくいですが、テンパイした時に待ちと河がどうなっているのが望ましいかを考えれば、自ずと切る牌を選べたと思います。
メンツ手では考えにくいターツ落としから入ると、巡目が深くなるとチートイツ狙いが読まれやすくなるというデメリットもあります。しかし、巡目が深くなってもテンパイしないケースはいずれにせよアガれないことが多いものですから、すぐ手が進んだ時に有利になりやすい打牌を選ぶのが原則です。「テンパイまでに平均14巡かかるということは、視点を変えれば3巡以内にテンパイする確率が20%ある」という本書の指摘は非常に良い示唆です。最初から強く期待するべきではありませんが、うまくいった時に最大限の成果が得られるための準備は怠らないようにする。麻雀は時折恋愛に喩えられることもありますが、そう考えると確かに恋愛に似ているのかもしれませんね。
麻雀強者の0秒思考
あっと驚く麻雀の名手が0秒で打てるようになる本です。
麻雀強者は0秒で決断します。それはトッププロしかり、最強の漫画キャラクターむこうぶちの傀しかり。
ではなぜ彼らは決断が早く迷いが無いのでしょうか?
それは多くの法則を頭で記憶しているからです。
このパターンならここを見る、というルーチンが完成されているので迷わないし、たとえ裏目になっても心がゆれません。
本書を読めば、一般の人が知らないような麻雀戦術が「0秒法則」として一目で覚えられるようになってます。さらに解説を読めば、むこうぶちの漫画シーンを使ったジョークを読みながらもより深く麻雀が学べます。
またゼロ氏のギリギリ人生を明かしたアウトローコラムは、ぐいぐいと引き込まれ次が読みたくなるハラハラドキドキの展開。こんな人生ならそれは戦術も面白くなりますねという納得と感動。
一冊に「娯楽と学習」がギュギュッとつまった完全無双の麻雀教材! 御無礼!
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