- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第1章 思考10
麻雀は4面子1雀頭の5ブロックを作るゲームです。ですから、思考8手牌Aのように、5ブロックに満たないうちはブロックを作りやすいように安牌を抱えずに進めるのが基本ですが、5ブロックが揃えば、新しくブロックを作るだけの浮き牌より、ブロックを作りにくいけれど持つ価値のある浮き牌を優先して残すようにします。満貫未満までは1翻で打点が倍になる現行ルールでは、仕掛けて満貫、「シカマン」が最も効率のよいアガリになります。
思考4では役牌を切るケースを取り上げましたが、これらはいずれもブロックが足りていないケースでした。「とりあえず浮いた字牌から切る」という考えが先行すると、思考10の手牌AやBでも字牌から切りがちです。「5ブロックが足りているかどうか」を意識することの重要性がよく分かります。
安牌と、安牌ではない手変わり牌のどちらを残すかも迷う問題ですが、私は以下のように場合分けして判断しています。
・ 手変わりすればリーチが入っても押し返しやすい手牌
巡目によらず手変わり牌を優先します。
・ 手変わりしてもリーチが入ると降りることが多く、安牌を抱えてもテンパイしやすい手牌
安牌を優先します。手牌Cがこのケースに該当します。
・ 手変わりしてもリーチが入ると降りることが多いが、安牌を抱えるとテンパイしにくい手牌
手牌Dがこのケースに該当します。中盤以降で、他に安牌が少ないケースは安牌を優先しますが、そうでない場合は手変わり牌を残します。
・ 手変わりせずともリーチが入っても押し返しやすい手牌
基本は安牌を優先しますが、序盤は安牌を抱えないことで待ちを絞らせにくくするという効果を期待して手変わり牌を残す場合もあります。
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