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ネマタの戦術本レビュー第788回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その16」

ネマタの戦術本レビュー第788回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その16」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 思考16

 手牌Cの手でを残してをツモったとしても、単純な受け入れ枚数の多さで打とするより、チーしてもリャンメンテンパイに取れるようにを落としてを雀頭固定するのが普通です。よって、を引っ張っているなら単純リャンメンには当たらないと読みです。仮にソーズがなら、ソーズでヘッドが作りやすいためツモなら打とするので残しが活きる形。これならを残す人が多そうなので、このパターンもリャンメンで当たる例外と言えます。

 ただし、個人的に今回のケースは、比較的通りやすいとは言えても、かなり通りやすいとまでは言えないと考えます。何故なら今回の例外パターンに当てはまらない場合でも、を残してを切る打ち手はそこまで少数派ではないと思うためです。

 まず、手作りの知識に疎いためにを残す打ち手。からを落とすというのは、何切る問題の題材にされる程度には、誰しもが常識的に選べるというわけではありません。雀頭そばの浮き牌である以上、有効牌だと思って残す打ち手も少なくなさそうです。

 次に、の有用性が低いことは理解しつつも、ツモで打とする選択肢を残すに越したことはないと考える打ち手。なら、ドラをポンしている以上、上家からの鳴きは期待しづらい。それなら打として単純にテンパイする受け入れ枚数を重視。単騎テンパイなら待ち替えができるので、意外性のある待ちに振り替えることによる出アガリも期待できるという考え方です。

 そして、相手が単純リャンメンは無いと読んでくるからこそ、を残すことでミスリードを誘うことを考える打ち手。ドラポンに他家が引き気味に打っているなら、将来が当たり牌になるリスクも低い。それなら最大限出アガリしやすいように河を作るという考え方です。

 もちろん、これらのケースに当てはまっていたという前提でも、はリャンメン以外には当たりづらい無筋ですから、鳴き手が確実にテンパイしていたとしても、の放銃率は通常の半分以下ではあるでしょう。それならこちらがテンパイしていれば大体押せますし、1シャンテンでも思考15で取り上げられたようなまずまずの手なら押した方がよいでしょう。「例外があるからあてにならない読みは入れない」ではなく、「あてにならないなりに利用する」のが1つウエノ打ち手を目指すためのコツです。

麻雀強者の0秒思考

あっと驚く麻雀の名手が0秒で打てるようになる本です。

麻雀強者は0秒で決断します。それはトッププロしかり、最強の漫画キャラクターむこうぶちの傀しかり。
ではなぜ彼らは決断が早く迷いが無いのでしょうか?
それは多くの法則を頭で記憶しているからです。
このパターンならここを見る、というルーチンが完成されているので迷わないし、たとえ裏目になっても心がゆれません。
本書を読めば、一般の人が知らないような麻雀戦術が「0秒法則」として一目で覚えられるようになってます。さらに解説を読めば、むこうぶちの漫画シーンを使ったジョークを読みながらもより深く麻雀が学べます。
またゼロ氏のギリギリ人生を明かしたアウトローコラムは、ぐいぐいと引き込まれ次が読みたくなるハラハラドキドキの展開。こんな人生ならそれは戦術も面白くなりますねという納得と感動。

一冊に「娯楽と学習」がギュギュッとつまった完全無双の麻雀教材! 御無礼!

 
著:ZERO イラスト:天獅子 悦也 
単行本:1,620円

 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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