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ネマタの戦術本レビュー第784回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その12」

ネマタの戦術本レビュー第784回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その12」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 思考12

 テンパイして初めてフリテンのルールが適用されます。テンパイするまではあくまで、「自分で待ちを切っているリャンメン」相当。「フリテン」という言葉にとらわれていると過小評価しがちなので、本書のようにいっそ「グレートブリテン」くらいのつもりで打った方がよいかもしれません。
 初心者のうちは、「フリテン」や、「場に多く切られている」という情報を見落とすミスも多いということも、ある程度麻雀を打ち慣れると今度はフリテンが残るリスクを高く見積もり過ぎてしまう理由と言えそうです。

 手牌Aはペンチャンよりも、タンヤオがつく浮き牌の方が高価値なのでペンチャン落とし。打としてツモは裏目ではありますが、無駄ヅモではなく、受けが増える変化。この変化があるからこそ、ペンチャンも端から切ります。
 手牌Bはを切るよりはを切るべきですが、くっつきの変化を残すに越したことはないとみて打とする手もあります。の中ぶくれ変化と、の2枚受けとの比較と考えるとどちらかと言えば打としそうです。

 もちろんフリテンが残らないならそれに越したことはないので、ツモなら打で手牌Cのように受けますが、手牌Cからをツモった場合も、シャンポンではなくフリテンリャンメンでリーチを打つ手が考えられます。アガった時に必ずメンゼンツモの1翻がつき、平和もあるのでフリテンの方がより高打点になります。アガリ率については、一般的にはフリテンでないシャンポンリーチの方が若干上ですが、今回はがドラなので出アガリが期待しづらいためそこまで変わらないのですから、これもどちらかと言えばフリテンリーチとしそうです。

 手牌D以降は鳴き手のケース。鳴き手はメンゼンツモの1翻がつかないので、テンパイした場合はメンゼン時よりフリテンでない悪形待ちに受けることが増えます。しかし自分で切った牌を鳴いてフリテンを解消することもできるので、テンパイ以前の段階ではやはりカンチャンより優先。テンパイした場合も今回のように元々出アガリが期待しづらい場合はフリテンリャンメンに受けます。相手かこちらの待ちがフリテンであることは分からないというのも、フリテンが案外悪くない理由の一つです。出アガリできない待ちで相手を降ろして悠々とツモアガリするほど楽しいこともなかなかありません。祝儀アリで手牌に赤がある場合はなおさらです。

麻雀強者の0秒思考

あっと驚く麻雀の名手が0秒で打てるようになる本です。

麻雀強者は0秒で決断します。それはトッププロしかり、最強の漫画キャラクターむこうぶちの傀しかり。
ではなぜ彼らは決断が早く迷いが無いのでしょうか?
それは多くの法則を頭で記憶しているからです。
このパターンならここを見る、というルーチンが完成されているので迷わないし、たとえ裏目になっても心がゆれません。
本書を読めば、一般の人が知らないような麻雀戦術が「0秒法則」として一目で覚えられるようになってます。さらに解説を読めば、むこうぶちの漫画シーンを使ったジョークを読みながらもより深く麻雀が学べます。
またゼロ氏のギリギリ人生を明かしたアウトローコラムは、ぐいぐいと引き込まれ次が読みたくなるハラハラドキドキの展開。こんな人生ならそれは戦術も面白くなりますねという納得と感動。

一冊に「娯楽と学習」がギュギュッとつまった完全無双の麻雀教材! 御無礼!

 
著:ZERO イラスト:天獅子 悦也 
単行本:1,620円

 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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