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ネマタの戦術本レビュー第787回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その15」

ネマタの戦術本レビュー第787回「麻雀強者の0秒思考 著:ZERO その15」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 思考15

 雀荘で長年打っていて好成績を出している打ち手は、ノーテンからでも行けそうと思ったら強く無筋を勝負する傾向があるように感じます。もちろんトップの価値が高いルールだからというのもありますが、今回のように無筋でも通りやすいと読める牌を、感覚的にでも判断できているからというのもありそうです。

 一昔前の「読み」について書かれた戦術に誤りが多かったというのは確かですが、全くのデタラメであったとは思いません。それまで説明されてこなかったものを新しく言葉で説明しようとすると、どうしても言葉足らずになりがちで、文字通りに解釈すれば「誤り」と判断せざるを得ないものになってしまったというのが実際のところだと個人的には考えています。

 今回くらいのシンプルな読みでも、文章化すると数ページを費やすことになり、例外パターンも否定できることを一つ一つ説明することになります。後から牌譜をみたうえで文章化するならまだしも、実戦中にを通し、なおかつが通る理由を対局直後に過不足なく説明できる打ち手がどの程度いるでしょうか。「を雀頭で持たれてそうだから、そのスジのは通る」という程度の説明なら出来る方も結構いらっしゃると思いますが、「通る」と断言してしまえば、文字通りに捉えた場合には誤りということになってしまいます。

 しかし、実戦では例外的に当たるパターンまで想定できる必要性はそれほどありません。今回くらいそれなりに押す価値がある手なら、読みはあてにならないからと降りる打ち手より、多少読み抜けがあったとしても踏み込める打ち手の方が良い結果を残せるでしょう。従来の「読み」に関する戦術に誤りが多かったにもかかわらず、実力者はおしなべて読みの技術も優れていたというのはこういった背景もありそうです。

麻雀強者の0秒思考

あっと驚く麻雀の名手が0秒で打てるようになる本です。

麻雀強者は0秒で決断します。それはトッププロしかり、最強の漫画キャラクターむこうぶちの傀しかり。
ではなぜ彼らは決断が早く迷いが無いのでしょうか?
それは多くの法則を頭で記憶しているからです。
このパターンならここを見る、というルーチンが完成されているので迷わないし、たとえ裏目になっても心がゆれません。
本書を読めば、一般の人が知らないような麻雀戦術が「0秒法則」として一目で覚えられるようになってます。さらに解説を読めば、むこうぶちの漫画シーンを使ったジョークを読みながらもより深く麻雀が学べます。
またゼロ氏のギリギリ人生を明かしたアウトローコラムは、ぐいぐいと引き込まれ次が読みたくなるハラハラドキドキの展開。こんな人生ならそれは戦術も面白くなりますねという納得と感動。

一冊に「娯楽と学習」がギュギュッとつまった完全無双の麻雀教材! 御無礼!

 
著:ZERO イラスト:天獅子 悦也 
単行本:1,620円

 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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