- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第1章 思考18
手牌Aはをポンして切る牌は現物のですが、仮に一手進んで1シャンテンになっても、安手で親リーチ相手に無スジは切らないところ。ここで降りるようであればを鳴いて安牌を減らしたことが損になるので、平場であればはスルーするところです。逆に言えば、1シャンテンになりさえすれば無スジでも当分押すつもりであればポンする一手。安手アガリであっても、点数状況によっては平場の高打点アガリと同等がそれ以上に価値が高い場合もあります。「勝負局」と言うと抽象的な表現ですが、「平場よりアガリのリターンが大きいか放銃のリスクが小さい、あるいはその両方。」という意味で使われると思っていただければ結構です。先行テンパイ者が誰であっても、「勝負局」のケースは分かりやすいですが、特定他家に対してだけ「勝負局」になるケースは意識しておかないと見落としがちです。「トップ目だから引き気味、ラス目だから押し気味」は必ずしも成り立つわけではありません。
今回取り上げられている局面がいずれも、特定他家に対して「勝負局」になることは解説を読めば誰しも納得されたものと思われます。しかしながら、戦術書はどうしても平場の打ち方を中心に書かれることが多いので、この手の判断を苦手にしている打ち手も多いと思われます。理屈としては簡単ですから、必要なのは知識というよりも実戦における意識。平場でない点数状況になった場合は、開局時点で将来の押し引きについて想定しておくことをお勧めします。
麻雀強者の0秒思考
あっと驚く麻雀の名手が0秒で打てるようになる本です。
麻雀強者は0秒で決断します。それはトッププロしかり、最強の漫画キャラクターむこうぶちの傀しかり。
ではなぜ彼らは決断が早く迷いが無いのでしょうか?
それは多くの法則を頭で記憶しているからです。
このパターンならここを見る、というルーチンが完成されているので迷わないし、たとえ裏目になっても心がゆれません。
本書を読めば、一般の人が知らないような麻雀戦術が「0秒法則」として一目で覚えられるようになってます。さらに解説を読めば、むこうぶちの漫画シーンを使ったジョークを読みながらもより深く麻雀が学べます。
またゼロ氏のギリギリ人生を明かしたアウトローコラムは、ぐいぐいと引き込まれ次が読みたくなるハラハラドキドキの展開。こんな人生ならそれは戦術も面白くなりますねという納得と感動。
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