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第107回 ネマタの麻雀徒然草

第107回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 第45回で、好きな手役はメンホンチートイツと申しましたが、前回もメンホンチートイツの話だったので思い出したエピソードを一つお話します。

 今から4年前、「まーじゃんチャン太久留米店」さんの麻雀大会に参加した時のこと。

 その日はまずまずツイていて決勝卓に残ることが出来たのですが、トータルトップの人は更に大勝ち。ポイントは持ち越しなので優勝には順位込みで12万点以上差をつける必要がありました。

 決勝戦でもトータルトップの方が得点を重ね優勝は決定的。とりあえず2位を目指すところですが鳴かず飛ばす。オーラスの時点で総合2位になるためには倍満以上のアガリが必要となりました。

 跳満条件程度なら案外クリアできることも多いものですが、倍満となればこれまで打ってきた記憶を思い返しても精々2回ほど。ほとんど諦め気味に打っていたのですが、あれよあれよと有効牌を引き続け入りのメンホンチートイツテンパイ。待ちはドラの単騎。条件が出来たと喜び勇んでリーチしたのですが…

 リーチ、ホンイツ、チートイツ、赤、ドラ、ドラ…あれ、リーチしなくても足りていた?

 そうです。「メンホン」だから3翻手、ダマでも出アガリ8翻で丁度倍満あったのでした。ホンイツは大抵鳴いて作るものなので、すっかり2翻役だと思い込んでしまっていたのでした。(ちなみに、101競技連盟では、メンゼンのホンイツも2翻役扱いだったりします。)
 案の定、ダマならこぼれていたはずのを他家に止められ流局。総合2位になれていたところを4位で終了。

 4位の特典でたけのこを貰うことになりました。この後、『現麻本』を持参された方にサインを求められたのですが、もちろん書いた言葉は「メンホンは3翻役」。「ホンイツ、チートイツ」だとつい2翻役だと思ってしまうので、何を言われようと私の中では「メンホン、チートイツ」なのでありました(笑)


 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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