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ネマタの戦術本レビュー第969回「『データで勝つ三人麻雀』編 その6 著:みーにん 編:福地誠」編

ネマタの戦術本レビュー第969回「『データで勝つ三人麻雀』編 その6 著:みーにん 編:福地誠」編

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

12 ドラ待ちリーチ 

三麻は牌種が少なくツモれることが多いので、四麻ほど待ちがドラという理由でアガリ率が低下しません。

しかし、三麻はアガれなかった時の失点も大きいので、どちらかというとドラ待ちにこだわらずアガリやすい待ちに受けた方が局収支上は有利になりやすい傾向にあります。本書にある通り、局収支で微差のケースは点数状況で決めましょう。

ドラ待ちダマのデータは記載されませんでした。四麻においては、ダマならこぼれやすいという理由で字牌ドラ単騎のチートイツドラ2をダマにすることは、局収支上は有力とは言えないことが「麻雀の2択」で示されました。 私も天鳳位同様、ツモ損有りの三麻においては、ダマなら比較的こぼれやすいならドラ単騎ダマが有力と見ていますが、実際のところどうなのか気になります。

13 フリテンリーチ 

四麻と同様の傾向を示しています。よってツモ損有りルールでは打点面でフリテンを解消することが多くなると言えます。

オーラス見逃すか裏ドラにかけるかについても、裏ドラ率も、フリテンリーチのツモアガリ率も、牌種の少なさで同じように高くなるのですから、結果的に四麻の場合と判断がほとんど変わりません。言われてみれば当然なのですが、ゲーム展開に着目した場合はかなり違うゲームに見えても、打牌判断に着目した場合は近いゲームであると改めて認識させられました。

みーにんさんの『データで勝つ三人麻雀』

宇宙初! 三人麻雀のデータ戦術書

スピーディーでゲーム性が高いことから愛好者も多い三人麻雀。四人麻雀に比べると圧倒的にデータの蓄積量が少ないが、本書は麻雀データ研究家・みーにん氏が収集、解析した膨大な天鳳鳳凰卓での実践データに基づいた、前例もそしてこの後にも出てこないであろう、唯一無二の三麻戦術書である。実践の場でどう立ち回るべきなのか、データが導き出す!

【ココがすごい!】
●「ツモ損・抜きドラあり(天鳳ルール)」「ツモ損・抜きドラなし」「ツモ損なし・抜きドラなし(MJルール)」「ツモ損なし・抜きドラあり」の4ルールに対応
●100個以上のグラフ・表・式を駆使
●8代目三麻天鳳位・abantes氏が各テーマごとに解説した実践向きコラムを掲載

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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