麻雀プロリーグ「大和証券 Mリーグ2019」78日目の戦いが2月17日(月)に開催された。
【出場チーム】
赤坂ドリブンズ
EX風林火山
渋谷ABEMAS
チーム雷電
第1試合は園田、瀬戸熊、高宮、多井の対局。
第1試合は19局、2時間超えのロングゲームだった。レギュラーシーズンは残すところあとわずか、一日に一度はトップをとりたいドリブンズであるが、東1局親番の園田は連続して3900と6000オールのアガリを決める。
大量リードで園田が躍進したが、瀬戸熊が東場・南場の親番にて6000オール、4000オールなどの大きなアガリを決め、5万点超えのトップ目に踊り出る。
その後園田は多井への放銃などが重なり、南3局3本場の時点で持ち点はマイナスに沈み、このゲームは4着で終了。連続して大きなアガリをものにした瀬戸熊の勝利となり、雷電のチームランキングは5位から3位へ浮上した。
勝利者インタビューで瀬戸熊は「ここでドリブンズとトップラスを決められるとチームポイントが苦しくなるのは分かっていたので、なんとか粘ろうとは思っていました。東1局で園田さんへの放銃や親跳満ツモられでまさにトップラスの状況ができあがってしまったのですが、自分の親番でチャンスが来てよかったです。残り13戦ですが、Mリーグでは2、300ポイントなんてあっという間なので、最終日を迎えるときにラス・ラスでも大丈夫なポイントまでもっていきたいですね」とにこやかにこたえた。
ファンへのメッセージは「ちょっと冷や冷やさせたと思いますが、久しぶりにトップをとれました。これからもチームのために、トップを、トップがだめなら2着を、2着がだめなら3着をという踏ん張る麻雀を打ちますので、ご声援よろしくお願いします」と人差し指を突き出しポーズを決めた。
第1試合結果
1位 瀬戸熊(雷電)+78.2
2位 多井(ABEMAS)+17.5
3位 高宮(麻雀格闘倶楽部)▲30.0
4位 園田(ドリブンズ)▲65.7
第2試合は村上、黒沢、藤崎、白鳥が出場。
第2試合もドリブンズが先制攻撃。東1局に村上が700・1300と東2局に3000・6000のアガリを決め、その後は黒沢が東3局に6400、東4局に2600をアガり、第1試合とは打って変わってスピーディーに南入した。
第1試合で多井が持ち帰ってきたプラスポイントを伸ばしたい白鳥ではあったが、仕掛けが警戒され他家にオリられたり、オーラス3着目で迎えた親番で三面待ちがツモれないなど、なかなかアガリに結びつくことが叶わなかった。迎えたオーラス1本場で藤崎が2000・4000のアガリを決め白鳥を捲り、3着で終了。
道中鉄壁の守りをみせた村上がトップを獲得した。
勝利者インタビューで村上は「トップをとれてホッとしてます。厳しい状況ですが、やれることをやっている中で園田の展開が恵まれてない分、僕が恵まれているのかなとも思っています。今日は最初の2回しかアガリがなく、あとは必死にオリてるだけの地味な感じでしたが、展開がよかったです。最近はラスで終わりそうなところが2着になったり、今みたいに針の穴を通さなくても自然とトップになるような展開が続いているので、今のところはいい感じです。ボーダーまでは199.4ポイントということで、ここ数日そんな状況が続いていますが、4連勝でももう一度やれば、すぐにプラマイゼロになれますし、12戦のうち5、4トップ分くらい浮かせられたらいいやという気持ちでまだ気楽にやりたいと思います。『ここでトップとらなきゃだめだ、ラスひいたら終わりだ』って考えながらやると、もっとマイナスしてしまうかもしれないので、しっかりと積み重ねて、残り数戦のときに、ボーダー付近のチームとの直接対決でポイント差を縮められればと思います」と神妙な面持ちで語った。
ファンに対しては「ドリブンズファンにとってはずっとヤキモキするような展開が続いていますけれども、マイナス500ポイントまでいった時期を考えるとすごく幸せなポイント状況だと思います。12戦もあれば『あれ、なんやかんやドリブンズ、プラスになったじゃん』っていうこともあるかと思うので、それに対してできることは精一杯やります。あと12戦、6日間見守っていただければと思います。また、Mリーグ全体が盛り上がるように必死に頑張ります」と残り試合に思いを馳せ、ファンにメッセージを送った。
第2試合結果
1位 村上(ドリブンズ)+53.3
2位 黒沢(雷電)+7.6
3位 藤崎(麻雀格闘倶楽部)▲18.0
4位 白鳥(ABEMAS)▲42.9
2月17日トータル結果
雷電+85.8
ドリブンズ▲12.4
ABEMAS▲25.4
麻雀格闘倶楽部▲48.0
次戦のMリーグは2月18日(火)、赤坂ドリブンズ、KADOKAWAサクラナイツ、渋谷ABEMAS、セガサミーフェニックスが対戦する。