日本プロ麻雀協会の女流タイトル『第19期女流雀王決定戦』(3日15回戦)の最終日が27日に行われ、最終戦開始時点で2位だった佐月麻理子が、3連覇直前だった逢川恵夢をオーラスの四暗刻ツモで大逆転。トータル112.4ポイントで14期以来2度目の女流雀王を達成した。逢川恵夢が+85.2ポイントで2位。大島麻美が+23.2ポイントの3位。澄川なゆがトータル▲221.8ポイントの4位となった。
2日目終了時点で佐月が+114.2ポイントとややリード。しかし9回戦、10回戦は苦しみ連続4着でポイントを減らして最終日を迎えることとなった。
最終日も佐月は苦しみ、11回戦、12回戦も4着で悪夢の4連続4着となった。13回戦でトップを取るものの14回戦では再び4着。逢川とは71.1ポイント差の2位で最終戦を迎えた。トップ2着では31200点差、トップ3着でも11200点差をつけることが最終戦の条件となった。
最終戦では逢川がここ一番の攻めを見せ、佐月の勝負手を次次とかわしてアガリを決め、逢川がトップ目のままオーラスを迎えた。逢川はオーラスの親番となり、ノーテン宣言をして終了すれば優勝。佐月のオーラスの条件は逢川から跳満の直撃、または役満のツモアガリという厳しい状況となった。
しかし佐月に配牌で2暗刻。四暗刻も望める配牌を手にして、11巡目にドラのを引いての聴牌。待ちのトイトイ三暗刻ドラ3、ツモれば四暗刻の聴牌にたどりつき、15巡目にのツモアガリ。四暗刻ツモで劇的な大逆転優勝を決めた。
劇的逆転で2度目の女流雀王戴冠となった佐月は「最終半荘の逢川さんの腹のくくり方がすごくて、自分にはこういうところが足りなかったのかなと考えていて、負ける準備ができていた所でこんな驚きのような四暗刻がアガれて、勝った時のコメントは何も考えていませんでした。8回戦の段階でリードした後に、色んな事が怖くなって自分らしく打てなくて失敗して、今日の最初の2戦は押しすぎて良くなかったです。ここ2年決定戦に残れなくて、今年はどうしても女流雀王が取りたかったです。来年も頑張ります。」と喜びを語った。
得点表
配信
麻雀スリアロチャンネル/ 麻雀プロ団体LIVEチャンネル
▼初日
▼二日目
▼三日目(最終日)
歴代女流雀王
第1期 手塚 紗掬
第2期 奥村 知美
第3期 崎見 百合
第4期 眞崎 雪菜
第5期 眞崎 雪菜(2)
第6期 崎見 百合(2)
第7期 朝倉 ゆかり
第8期 朝倉 ゆかり(2)
第9期 大崎 初音
第10期 大崎 初音(2)
第11期 冨本 智美
第12期 大崎 初音(3)
第13期 豊後 葵
第14期 佐月 麻理子
第15期 朝倉 ゆかり(3)
第16期 朝倉 ゆかり(4)
第17期 逢川 恵夢
第18期 逢川 恵夢(2)
第19期 佐月 麻理子(2)