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佐月麻理子-多彩な魅力を持つ、奇跡の大逆転を決めた女流雀王

佐月麻理子-多彩な魅力を持つ、奇跡の大逆転を決めた女流雀王

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野球に例えると、日本シリーズ第7戦の9回裏2アウトから逆転サヨナラ満塁ホームランを放ったようなものだろうか。全15回戦で争われる女流雀王決定戦の15回戦オーラスで四暗刻をツモって、タイトルに輝いたのが佐月麻理子である。まさに奇跡のような結末だが、そこに至る道のりは必然だったと言い切れるほどの実力者だ。一方で、卓を離れれば輝く笑顔と癒し系ボイスがとても印象的で、実はバイリンガルという一面も。本記事では佐月麻理子の溢れる魅力について紹介していこう。

目次

佐月麻理子の基本情報・プロフィールデータ

右から二番目が佐月麻理子
名前 佐月麻理子(さつきまりこ)
異名 乙姫の玉手箱
生年月日 1988年4月19日
職業 プロ雀士
出身地 東京都
血液型 B型
趣味・特技 白雪姫ごっこ
本人公式SNS Twitter
YouTube
所属団体 日本プロ麻雀協会
プロ入会年 2012年
主なタイトル 第14・19期女流雀王
第26期麻雀マスターズ

帰国子女の佐月は、米国・カリフォルニアで幼少期を過ごした。自身のYouTubeチャンネルでは、外国人に向けて自己紹介して、プロ麻雀団体について説明する動画もアップしている。アメリカにいたのは3歳から6歳までだったが、その後も英語に親しみ続けてきたという佐月麻理子。普段のやさしい話し方からは想像もつかないほど完璧な発音を披露している。

経歴

2012年:日本プロ麻雀協会11期前期生としてデビュー
2015年:第14期女流雀王決定戦で優勝
2017年:第26期麻雀マスターズで優勝
2020年:第19期女流雀王決定戦で優勝

麻雀との出会い・きっかけ

小学校3年生の正月、訪れた祖母の家で初めて麻雀牌に触れたという佐月だが、本格的に麻雀を覚えたのは大学2年になってから。埼玉県内の雀荘で約1年間働いているうちに、麻雀に対するさまざまな考え方を学んだという。その後はしばらく麻雀から離れるが、就活には欠かせない「自己分析」をするなかで麻雀の存在が浮かび上がる。自分には打ち込んできたものなどないことを思い知らされる一方で、麻雀が一番好きであることは間違いないこともはっきりした。佐月は考え抜いた末に、麻雀で生活していくと決め、日本プロ麻雀協会の門をたたいたのである。

佐月麻理子の打ち方や雀風

佐月麻理子

仕掛けを多用する麻雀というと、どうしてもスピード重視の安手というイメージになってしまいがちだが、型にハマらない打ち手である佐月の場合は少し異なる。押し引き重視の選択をするため、スピードを殺して高打点を狙う仕掛けもあれば、その逆もある。点棒状況や場況を大事にしつつも「卓上では一番自由でいたいなと思う」という佐月麻理子。さまざまな縛りがあっても、変幻自在の鳴きを繰り出して自ら活路を切り開いていくのである。

佐月麻理子の対局時の様子

第19期女流雀王決定戦 2020/12.27

第15期雀王戦Aリーグ 第5節

佐月の配牌には2暗刻。四暗刻も見えるチャンスだが、その後も牌を重ねていき、11巡目で[②][西]をツモれば四暗刻の聴牌にたどり着いた。そして15巡目に[②]をツモって役満によるで劇的な大逆転を決めた。これが、半荘15回で争うタイトル戦の最終戦オーラスに起こったのだ。佐月プロの逆転条件はトータルトップの逢川プロからの跳満直撃か、役満ツモという厳しいものだった。2度目の女流雀王となった佐月麻理子の代名詞ともなり、今後長く語り継がれる「奇跡の一局」となった。

佐月麻理子が最終戦オーラス役満ツモ条件での四暗刻ツモで大逆転戴冠!/第19期女流雀王決定戦

麻雀ウォッチ プリンセスリーグ2019 予選第3節Bブロック2卓 2019/8.9

タイトルホルダーが目白押し!「麻雀ウォッチプリンセスリーグ 2019」4月26日(金)16時開幕!注目の出場選手も発表!

予選最終節の条件戦で、佐月が見事なトップ取りを見せた。1回戦のオーラス、佐月はトップとは6600点差の2着目。一気通貫を見据えた手組みを進めていき、2巡連続で有効牌を引き入れて一気通貫を先に完成させる。当面は単騎待ちに構えるが、ノベタンでの待ちに切り替え。そして、3着目からの当たり牌を見逃した直後にツモアガリを決めて2000・4000で逆転トップを飾った。力の入ったツモからも、トップだけを見据えた意思の強さが感じ取れた。

安達瑠理華がグループ4位に浮上しプレーオフ1stへ 小宮悠が2位で準決勝進出/ 麻雀ウォッチ プリンセスリーグ 2019 予選第3節Bブロック2卓

麻雀プロリーグ20/21 第8回女流モンドチャレンジマッチ 2021/5.23

佐月麻理子、川原舞子が勝ち上がり 第19回女流モンド杯出場へ/第8回女流モンドチャレンジマッチ

2度目の女流雀王となった佐月が、満を持してモンドの舞台に上がる権利をつかんだ。1回戦の南3局、[東]を仕掛けた時点で手には[一]の暗刻と[六]が1枚。それでも佐月は初めからホンイツを見ていた。安手で親番キープするより高打点で抜け出すことを狙ったのだ。このあと、1枚持ちの字牌を重ねてさらに仕掛けていき、最終的に東・ホンイツの7700をアガった。結局はこのアガリが大きく影響して、2回戦を通じて逃げ切ることに成功した。

佐月麻理子、川原舞子が勝ち上がり 第19回女流モンド杯出場へ/第8回女流モンドチャレンジマッチ

SNSでの評価・評判

佐月プロに関するSNSでの声はやはり「麻雀が強い」「Mリーグで見たい」といったものが圧倒的だ。大舞台に立つことも多く、しかもオーラス役満で逆転などの離れ業までやってのけるのだから、自然とそのような評価になるのだろう。

何度も何度も見直すファンも相当多いようだが、例の逆転劇はもはやレジェンドになりつつある。

ドラフト指名の注目候補に名前が上がることも多い佐月麻理子。指名されたらどうするのだろうか。

佐月麻理子のニュース・こぼれ話

初めての生配信にチャレンジ

自身のYouTubeチャンネルで「モンド杯チャレンジマッチ振り返り」と題して、初の生配信を行った佐月プロ。女流モンド杯出場を決めた対局について、スクリーンショットを見せながら、打牌選択の理由やその時の心境などを語った。ただ、ワンオペでの配信は思ったよりも大変だったようで、「もう一人いてくれたら、もっと色々と話せたのに」と振り返っていた。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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