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ネマタの戦術本レビュー第225回「押し引きの教科書 著:福地誠 その11」

ネマタの戦術本レビュー第225回「押し引きの教科書 著:福地誠 その11」

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 ラス前にあがればオーラストップ目で迎えられる役有りテンパイが入ると、確実にあがるためにダマと考える人も多いと思いますが、先制テンパイで、点数が平たければリーチを打つような手であれば多くの場合リーチすることをお勧めします。先制テンパイであれば放銃するケースはさほど多くないですし、放銃で着順が落ちる可能性が多い僅差であれば、リーチで打点を上乗せすることでオーラス逆転されにくくするリターンもそれだけ大きいためです。

 点差を考える際に重要になるラインは、0点(席順トップ)、4000点(一人ノーテンでもトップ)、8000点(子の満貫横移動でもトップ)、10000点(子の満貫ツモでもトップ)あたりですが、ダマで安手の場合は、リーチで得点を上乗せすることでより逆転されにくいラインに届くことが多いというのがポイントです。

 この考え方は平均順位がベースになっているので、天鳳ルールで放銃した時だけラス落ちが結構あるといった局面だと例外も増えると思いますが、2着2回よりトップ1回ラス1回の方が収支で勝る一般的な収支戦であれば、なおのことリーチがよいのではないでしょうか。

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 南場トップ目でラス目の親からリーチ、は一発目かつ両無スジとかなり降り寄りな条件が揃っていますが、ダマ跳満テンパイで降りていればトップ濃厚という点数でもないので一般的な収支戦なら流石に押します。天鳳ルールの場合は、他家の点数状況次第というところ。ダンラスがいて親の満貫に放銃してもラス落ちは稀な場合や、ラス目が飛んで捲られるケースが結構あるようなら押した方がいいのではないでしょうか。

本記事に関するご紹介

史上初の押し引き特化本である本書は、
得点状況や局面ごとに応じた「鉄」の押し引きセオリーを完全網羅。
ベストセラー「現代麻雀技術論」シリーズに続く新定番ができました!
 
福地誠 (著)
発売日:2016年12月20日
定価:本体1,200円+税
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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