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ネマタの戦術本レビュー第228回「押し引きの教科書 著:福地誠 その14」

ネマタの戦術本レビュー第228回「押し引きの教科書 著:福地誠 その14」

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 この問題は、過去の福地本でも取り上げられていました。その時も福地氏は降り、村上プロはリーチと回答していました。その後シミュレーターによる考察で、どちらの選択も優劣微妙となりました。点数状況的にはかなり降り寄りにもかかわらず優劣微妙というところに、親のリャンメンテンパイの強さをうかがうことができます。

 シミュレーターでは良形(数牌より1枚切れ南をテンパイまで残している)高打点(点差の離れたラス目なのでなるべく高打点を目指したい)の可能性が若干高いと予想されることまでは考慮に入ってなかったので、今回の局面に関してはやや降り有利と判断しました。収支戦で一発裏に祝儀があるといった雀荘ルールなら、それでも追いかけ有利となりそうです。

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 これも収支戦で一発裏に祝儀があるルールならカンして追っかけた方がトータルではよさそうです。ただ、カンしたために先行リーチ者に高打点の手を放銃したりツモられたりした結果混戦になってしまうとミスが増えがち(心理的なものだけではなく、僅差の局面ほど打牌選択が難しいため)なので、押し引きの基礎を学ぶ段階では安定志向を心がけた方がいいかもしれません。

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 ダマにしてもを引いたら打でフリテンリーチを打つという村上プロの意見は参考になりました。今回はラス目とはいえ半荘戦の東2なのでそこまですることはないと判断しましたが、満貫ツモでも着順が変わらないラス目で親番も無いといった局面ではこの手順も選べるようにしたいですね。

本記事に関するご紹介

史上初の押し引き特化本である本書は、
得点状況や局面ごとに応じた「鉄」の押し引きセオリーを完全網羅。
ベストセラー「現代麻雀技術論」シリーズに続く新定番ができました!
 
福地誠 (著)
発売日:2016年12月20日
定価:本体1,200円+税
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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