ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第496回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その18」第3章 「良形」「悪形」っていったい何? 本書では、「基本的に早いリーチほどリャンメン待ちが多い」とありますが、これは『科学する麻雀』出版以前に東風荘の超ラン卓で取られたデータに基づきます。当時は凸氏がそうであったように、なるべくリャンメンでリーチするスタイルが主流でした。「悪形待ちでも先制ならリーチ」という考えが浸...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第495回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その17」第3章 「超悪形待ち」はリーチすべきか 『科学する麻雀』(講談社版)には無かった記述です。先制リーチが強いというならどんな待ちでもリーチがよいのかと言われれば、流石にそんなことはないようです。「超悪形待ち」に気付かずにテンパイにとってしまうのは初心のうちにありがちなミスであることも、従来の麻雀観で悪形待ちが過小評価さ...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第494回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その16」第3章 リーチを控えて「待つ」べき条件 1巡あたり10%の確率でツモる牌をツモるには平均10巡かかりますが、10巡後までにツモる確率が50%というわけではありません。実際は約65%の確率でツモります。(「1/n n回 確率」で検索すると数多くの考察サイトがヒットします。) それなら、元々アガリのリターンがあまり大き...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第493回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その15」第3章 悪形待ち先制テンパイでも基本はリーチ 本書の内容の中でも特に麻雀界に影響を与えたのがこの項目でしょう。『科学する麻雀』を読む前の私は、「ドラが固まっていて手変わりが少ない」「何となくアガれそう」「他家の足止めをしたい」といった理由でたまにリーチすることはありましたが、基本的に悪形ではリーチしないものと考えてい...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第492回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その14」第3章 手変わりを待つな! リャンメンテンパイから手変わりを待つべきケースはほとんどないというのは確かです。先制リーチの優位性が身に付いていない打ち手は多少手変わりがある程度でもダマにしがちなので、リーチを打つことを徹底するだけでも戦績が大きく改善されると思います。 しかし、手牌Cはどうでしょう(巡目が書かれていま...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第491回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その13」第3章 良形先制でリーチすべきでない条件 13巡目の良形先制ダマの和了率が70%以上とありますが、巻末で多井プロが指摘されている通り実戦ではここまで和了が見込めることはなかなかありません。これは卓のレベルの差というよりはシミュレータの仮定に問題がありました。実戦ではダマにしたために他家が自由に手を進めてアガられるこ...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第490回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その12」第3章 麻雀は攻撃から! 多くの戦術書も「攻撃」から入りますが、配牌からの手作りではなく、「テンパイしたらどうするか」から入っているのが本書の特徴です。アガリに遠い段階でミスしても結果に影響することは少ないですが、アガリに近い段階で正しく打てるかどうかは結果に大きく影響します。少ない学習量で大きな学習効果を得られるこ...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第489回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その11」第1章 攻撃とオリに絞ろう 棒テン即リー全ツッパという言葉があります。棒テンとは最速のテンパイを目指す打ち方。即リーはテンパイしたらすぐにリーチをかけること。全ツッパは他家の攻撃を無視して自分の不要牌を切ることを指します。 この言葉が正確にはどのような意味なのか、どのような意図で用いられるようになったのかは定かでは...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第488回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その10」第1章 「間違っていない」判断にだまされるな! 私は麻雀以外の対戦型ゲームの戦術記事をよく見るのですが、専門用語が多く、ある程度そのゲームに慣れていない人にとっては理解不能なものが多いという印象を受けます。 しかし、「専門用語」を一度覚えてしまえば理解は容易です。何故なら専門用語は特定の意味でしか用いられないので、...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第487回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その9」第1章 誰もが持つ錯覚 私がもっともしっくりきたのは、「天動説」と「地動説」の喩えです。地球が太陽の周りを回っていることは、今では義務教育を受けていれば誰でも知っているはずのことです。しかしながら、私達は地動説を知識として知っているにもかかわらず、日常生活では誰しも、「太陽が昇る」と表現します。それも当然です。私の目...