第3章 麻雀は攻撃から!
多くの戦術書も「攻撃」から入りますが、配牌からの手作りではなく、「テンパイしたらどうするか」から入っているのが本書の特徴です。アガリに遠い段階でミスしても結果に影響することは少ないですが、アガリに近い段階で正しく打てるかどうかは結果に大きく影響します。少ない学習量で大きな学習効果を得られることこそ、本書の最大の長所です。
先制良形テンパイはリーチすべし!
子のリーチ平和の和了点は2000点ですが、子で平和のみをリーチして和了した時の平均点は2000点ではありません。額面上の点数にとらわれたからこそ、「平和のみはダマ」という誤ったセオリーが生まれる原因になりました。52ページにあるリーチのアガリ平均点を参考に、メンゼン手の場合は一発、ツモ、裏ドラ込みで何点程度が見込めるかを意識することをお勧めします。
これとは別に手役を狙う場合も、手役の名前そのままではなく、何点程度の手になるかを打点という数字の形で把握することをお勧めします。私自身も文章に起こす際は手役の名前を挙げるだけに留めることも多いですが、打点で考えることによって手役に対する過大評価も過小評価も防げるようになります。
リーチがダマと比べて、「どの程度」有利になるのかについては、本書のアップデート版とも言える『統計学のマージャン戦術』を御参照下さい。
ちなみに一発裏ドラ無しなら平和のみテンパイをどうするかについて、『統計学のマージャン戦術』を元に検証してみましたが、他家の挙動が変わらないものとするなら局収支上はまだリーチが勝るようです。とはいっても一発裏アリの時のように大差でリーチ有利というわけではなかったので、三色や一通の手変わりがあるといった打点的理由でダマにするケースもそれなりにありそうです。
本記事に関するご紹介
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ツキや流れの「ひらめき麻雀」に終わりを告げた
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福地誠(編)
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