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ネマタの戦術本レビュー第489回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その11」

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第1章 攻撃とオリに絞ろう

 棒テン即リー全ツッパという言葉があります。棒テンとは最速のテンパイを目指す打ち方。即リーはテンパイしたらすぐにリーチをかけること。全ツッパは他家の攻撃を無視して自分の不要牌を切ることを指します。

 この言葉が正確にはどのような意味なのか、どのような意図で用いられるようになったのかは定かではないですが、「全ツッパ」が文字通り、どのような時も他家の攻撃を無視するという意味であるなら、不要な振り込みが増え過ぎて勝てるものも勝てません。初心者向けの方針としてはあまりにも不親切です。

 しかし、「棒テン」「即リー」を徹底されるだけでも対戦者としてはやりづらくなるので、「カモ」を養成するために吹聴した言葉とも思えません。そのためならそれこそ、「美しい手作り」を徹底させようとするでしょう。

 私はこの言葉は、(テンパイするまでは)棒テン、(メンゼンでテンパイしたら)即リー、(鳴いてテンパイしたら)全ツッパの意味で、「攻撃」に絞った初心者向けの方針と解釈しています。「攻撃」の段階をテンパイ以前、メンゼンテンパイ、鳴きテンパイの3つに分けてそれぞれの方針が示されていると考えれば合理的ではないでしょうか。

 では、「オリ」に絞った方針を示すならどうなるでしょうか。これはまさに「攻撃」とは逆、テンパイする前に他家がテンパイしたらオリ、オリるつもりなら攻撃は考えずに徹底して安全な牌から切る。となります。「攻撃」と「オリ」が全てではないのですが、初心者のうちは特に、「攻めてもいなければオリてもいない」ミスが多いものです。麻雀を覚えたての人がまずはこの方針に従って打つのがよいというのは勿論のことですが、ある程度打ち慣れた雀士であったとしても、この方針がベースにあることを踏まえたうえで、実戦の手牌、局面に応じてどのように打ち方を変えるべきかを考えることをお勧めします。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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