麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

CABOクィーンカップ
ネマタの戦術本レビュー第487回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その9」

ネマタの戦術本レビュー第487回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その9」

CABO求人麻雀BarWatch

第1章 誰もが持つ錯覚

 私がもっともしっくりきたのは、「天動説」と「地動説」の喩えです。地球が太陽の周りを回っていることは、今では義務教育を受けていれば誰でも知っているはずのことです。しかしながら、私達は地動説を知識として知っているにもかかわらず、日常生活では誰しも、「太陽が昇る」と表現します。それも当然です。私の目では間違い無く「太陽が昇っている」のであり、それは錯覚ですらありません。人間の眼というものは、およそ真実をありのままに見るようには出来ていないものです。

 「流れ」についても同じことです。予測可能な抽選の変化という意味での「流れ」を否定する打ち手であっても、「今のは流れが悪かった」というように、結果から見た抽選の変化という意味での「流れ」という言葉なら日常的に使います。(私は意識的に「展開」と呼ぶようにしていますが、私が意識的に呼び変える必要がある程度には、「流れ」と言う表現は親しみやすくしっくりくるものです。)

 日常会話でお互いに意味を共有しているというのであれば、「流れ」という言葉を用いてもなんら支障はありません。しかしながらこれは麻雀の戦術書です。読者がそれぞれ違った意味で解釈している言葉を、何の定義も無しに用いることはただいたずらに誤解を招くだけなので避けるべきでしょう。

本記事に関するご紹介

麻雀戦術のパラダイムシフトは
ここから始まった! 
これがデータ麻雀の聖典だ! 

ツキや流れの「ひらめき麻雀」に終わりを告げた
伝説の「データ麻雀」の聖典が、全頁2色になって降臨! 
『科学する麻雀』をもっとも読み込んだと豪語する
経済評論家・勝間和代との特別鼎談「麻雀はどこまで科学できるのか?」や、
「危険を察知せよ! 読みの技術論」なども新規収録! 
強者になりたければ、本書を使い倒せ!!

 

とつげき東北(著)
福地誠(編)
定価:1,404円
AMAZON販売ページ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top