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ネマタの戦術本レビュー第488回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その10」

ネマタの戦術本レビュー第488回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その10」

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第1章 「間違っていない」判断にだまされるな!

 私は麻雀以外の対戦型ゲームの戦術記事をよく見るのですが、専門用語が多く、ある程度そのゲームに慣れていない人にとっては理解不能なものが多いという印象を受けます。

 しかし、「専門用語」を一度覚えてしまえば理解は容易です。何故なら専門用語は特定の意味でしか用いられないので、文章が何を意味しているのかについて解釈を交える必要がないためです。

 専門用語を使う必要性はまさにそれです。「流れ」の話にも通じますが、私達が日常で普段よく使う馴染みのある言葉は、文脈次第で様々な意味を持ちます。様々な意味で用いることができるからこそ日常的に親しまれているとも言えますが、解釈によって意味が変わるようでは戦術記事としては不都合です。いかようにも解釈できてしまうので、「間違ってはいないが、間違っていないだけの役に立たない」内容になりかねません。

 『おしえて!科学する麻雀』は講談社版の『科学する麻雀』の内容をわかりやすくまとめることを目的として作られたものですが、私自身としては、『科学する麻雀』は表現こそ堅苦しいが、これほど分かりやすい麻雀本はこれまでに無かったという感想を抱きました。従来の麻雀本は表現こそ平易であれ、いかようにも解釈できるので結局実戦でどう打てばよいのかが分からなかったのです。

 麻雀界は専門家の中でさえ、「専門用語」に関する解釈が定まっていないものが数多くあります。専門的な文章を読者が親しみやすいように分かりやすく伝えることも必要ですが、専門用語の時点で統一された見解がない状態であれば、「分かりやすい」ものを書こうとしても、「分かったような気がする」止まりのものになりかねません。何度となく繰り返していることでありますが、「麻雀用語」の統一が求められます。

本記事に関するご紹介

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これがデータ麻雀の聖典だ! 

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『科学する麻雀』をもっとも読み込んだと豪語する
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福地誠(編)
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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