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ネマタの戦術本レビュー第493回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その15」

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第3章 悪形待ち先制テンパイでも基本はリーチ

 本書の内容の中でも特に麻雀界に影響を与えたのがこの項目でしょう。『科学する麻雀』を読む前の私は、「ドラが固まっていて手変わりが少ない」「何となくアガれそう」「他家の足止めをしたい」といった理由でたまにリーチすることはありましたが、基本的に悪形ではリーチしないものと考えていました。自分の身の回りにも、当時プレイしていた「麻雀格闘倶楽部」の対戦相手にも、何でもないカンチャンドラ1程度の手を即リーチする打ち手は見た記憶がありませんでした。

 実は、著者の凸氏自身も以前は、なるべくリャンメンテンパイにしてリーチした方がよいと考えられていました。(参考:ブログ:「最強水準になるための麻雀講座」より「面前メンツ構成技術論」)「悪形でも先制ならリーチ」を提唱されたのは、座談会に登場されている東風荘のトッププレイヤーであった氷室氏です。

 以前はなるべくリャンメンテンパイでリーチした方がよいとされたのは、上記リンク先の、「牌効率の基礎要素」にあるように、「課題毎の成功確率のうち最も低い確率をより高める打ち方が、最も効率的な打ち方である」という考えに基づくものです。この考え方自体は概ね正しいと言えます。

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から打としたり、

からリャンメンを外したりするのもこの理論に基づくものです。)

 しかし、テンパイを外して1シャンテンにして手変わりを待つということは、「課題」を1つ増やすということです。カンチャン待ちをアガるという成功確率の低い課題を、リャンメン待ちをアガるという高い確率のものになったところで、手変わりを待つという課題が1つ増えたとなると、トータルの成功率が必ずしも高くなるとは言えません。検証の結果、多くのケースで手変わりを待たずに即リーチした方がアガリやすいことが分かりました。

 逆に言えば、「悪形待ち先制テンパイはリーチ」とはいえ、テンパイ以前の段階で待ちの良し悪しを考慮せずひたすら最速でテンパイを目指した方がよいというわけではありません。「課題」の数が同じ、すなわち手変わりを経由する必要がないのであれば、なるべく良形テンパイが残るように打った方がよいでしょう。「勝つための現代麻雀技術論」講座1で、「目先の受けよりアガリに近い段階の受け優先」とあるのはこのことです。

 『科学する麻雀』は、容量の都合で書きたかったことの多くをカットする羽目になったと本人から聞いた記憶がありますが、上記の理論もその一つかもしれません。もしその辺りも本書に掲載されていれば、いわゆる「量産型デジタル」に陥らずに済んだ打ち手(かくいう私自身もその傾向がありました)も多かったのではないかと思うと、今更ながら残念でなりません。

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