「ちーちゃんと同じ仕事がしたい」。突如として雀荘でアルバイトを始めた女子大生はその後、大好きな姉の背中を追ってプロ麻雀の世界に飛び込んだ。水瀬夏海は、姉の千尋プロと同様に、デビュー後ほどなくタイトルを獲得。奇しくも姉が初代女王に輝いた大会だ。その後も姉と同じタイトルを獲得して、女流トッププロの仲間入りを果たすが、次なる目標は「お姉ちゃんが獲れなかったタイトルを手にすること」。本記事では、そんな水瀬夏海の強さの秘密に迫りたい。
目次
水瀬夏海プロの基本情報・プロフィールデータ
名前 | 水瀬 夏海(みなせ なつみ) |
異名 | ぴよぴよ雀天使 |
生年月日 | 1990年8月1日 |
出身地 | 京都府 |
血液型 | AB型 |
趣味・特技 | ファッション、ダンス |
本人公式SNS | Twitter |
所属団体 | 日本プロ麻雀協会 |
所属チーム | - |
プロ入会年 | 2013年 |
主なタイトル | 第4回 関西女流スプリント優勝 第11期 夕刊フジ杯麻雀女王決定戦個人戦優勝 |
多趣味な水瀬は学生時代、雀荘でのアルバイト以外に、アパレル業にも携わっていた。洋服が大好きで、オシャレならお任せとの自負を持っている。ほかにも、ストリートダンスが得意で、大体のジャンルを経験しており、数多くのダンスイベントでショーをしていたそうだ。それでも一番ハマったのは麻雀で、これほど人生が豊かになるとは思っていなかったという。
経歴
2013年:日本プロ麻雀協会第12期後期生としてデビュー
2015年:第4回関西女流スプリント優勝
2017年:第11期夕刊フジ杯麻雀女王決定戦個人戦優勝
麻雀との出会い・きっかけ
水瀬夏海が麻雀と出会ったきっかけは、もちろん姉・千尋の影響である。千尋が日本プロ麻雀協会に入るのと同じ頃に麻雀を覚え、すぐに雀荘でアルバイトをするようになったという。そして2013年、日本プロ麻雀協会第12期後期生としてデビューし、姉を追いかけるようにして上京。関西女流スプリント・夕刊フジ杯の個人戦も姉の背中を追って獲得したタイトルだ。いままで千尋を追いかけていた夏海だが、今は「お姉ちゃんが獲れなかったタイトルを手にすること」を目標に掲げている。水瀬姉妹の今後の活躍に大いに期待したい。
水瀬夏海の打ち方や雀風
水瀬夏海の持ち味は、とにかく前向きに攻め続けることが特徴的だ。まっすぐ素直に打って、リーチで勝負するのが基本的なスタイルとなっている。押しすぎと言われることも多いが、放送や配信対局では「取られたら取り返す」麻雀は強いインパクトを与えている。「魅せる対局」が求められるプロ雀士としては、それも一つの確立されたスタイルだ。
水瀬夏海の対局時の様子
第4回女流モンドチャレンジマッチA卓 2017/5.7
第11期夕刊フジ杯麻雀女王決定戦の個人戦決勝で、4連勝した水瀬夏海に注目が集まった一戦。1回戦の南1局1本場では、勢いだけではないクレバーな打ち回しで当たり牌を誘い出した。配牌に3筒の暗刻と1筒があったところに、2巡目には4枚目の3筒。ここで水瀬プロはの4枚使いはせずにツモ切り。手が進んでいき、その形のままでリーチ。は水瀬プロから4枚見えているうえに、序盤に1枚切ったことでかなり出やすい状況。その通りに一発で討ち取った。
水瀬夏海、茅森早香が女流モンド杯出場へ/第4回女流モンドチャレンジマッチ
麻雀ウォッチ プリンセスリーグ第2節 Cブロック2卓 2018/7.10
序盤から積極的に出て、主導権を取る水瀬らしさが出た。1回戦東1局、起家を落としたくない水瀬は、先制リーチに対しプッシュして追いかけリーチ。これをものにして18000点の好発進を決めた。2回戦もチンイツ・赤1の3000・6000と東1局に強烈な一撃で先制した。オーラスは僅差の2着目で迎えたが、親かぶりによって逆転トップを拾う。結局3回のトップを飾った水瀬だが、残り1回も含めていずれも序盤からリードする展開に持ち込んでいた。
水瀬夏海が3トップで大きくプラス域に 小宮はリードをキープ / 麻雀ウォッチ プリンセスリーグ第2節・Cブロック2卓
ClubNPM選抜総選挙2017決勝 2018/1.26
良くも悪くも、水瀬の魅力が満載の対局となった。1回戦は1万点を割り込む大きなラスに終わったが、2回戦の東4局、親番で怒とうのアガリラッシュを見せる。4000オールに始まり、12000、4000オール、6000オールと、高打点の連荘を決めて8万点オーバーのトップ。最終戦南3局の親番では、ギリギリかつ絶妙なタイミングでの仕掛けから、中バックでのアガリ切る執念を見せ、次局で決定打となる4000オールをアガったのである。
水瀬夏海が優勝/ClubNPM選抜総選挙2017
SNSでの評価・評判
SNSでは、水瀬夏海が豪快に攻める場面に関するつぶやきが多くみられる。テレビ番組や配信動画を見ているファンにとっては、分かりやすく勝つ水瀬夏海が印象に残るのかもしれない。
見れてなかった
— もっちん (@motchin46nen) July 17, 2021
プリンセスリーグ2次予選B卓見た
めっちゃオモロかったw
モンドでぶっちぎった時の水瀬夏海思い出して
二刀流の渋川難波に
涼宮の大トップ
シンデレラと最高位戦Aも見れてないけど時間が無い
水瀬夏海と言えば、もう必要ないというほどアガって、ぶっちぎりでトップを取る麻雀のイメージが、ファンの間でも浸透している。
いまテレビで流れているチャレンジマッチ、
— IQ80 (@hawks521mito317) July 12, 2021
水瀬夏海vs二階堂瑠美vs愛内よしえvs宮内こずえ
ってチャレンジマッチのメンツじゃないだろ
いつのだろ?
確かに、チャレンジマッチを勝ち上がった水瀬夏海も、今ではまったく名前負けしていない。
水瀬夏海プロのTシャツ買いました!
— トモ (@kusano0518) April 18, 2021
四暗刻のご利益をもらえるぞ〜。
コロナが落ち着いたら、
もっともっと麻雀の腕を磨きます!p(^^)q pic.twitter.com/hMuL86qbkY
アパレル業界の経験も持ちファッション大好きの水瀬夏海だが、こんなTシャツまで作っているとは。
水瀬夏海のニュース・こぼれ話
守備はどこへ?豪快な攻めを見せたPrincess of the year 2021
水瀬プロはPrincess of the year2021 一次予選の対局前インタビューで、「守備を勉強中なので、新しい一面をお見せできたら」と公言していた。ところが、直後に行われた対局では開始直後の4巡目にリーチした親に対して、まったく引く構えを見せない。無筋を押しまくって追っかけリーチをかけて、一発で討ち取るという、守備なんてどこ吹く風という豪快な攻めっぷりだった。
金髪&ショートやめました
金色のショートヘアがトレードマークの夏海だったが、伸ばし続けているという髪は肩より少し下まで達している。しかも金髪もやめたようで、Twitterの紹介欄には「金髪やめた妹」との記載が。ファンやプロ仲間からは概ね好評のようだが、水瀬本人はまだ慣れていないようで、「綺麗に染めてもらいました!けど自分に見えない!」とツイートしている。
綺麗に染めてもらいました!
— 水瀬 夏海(みなせなつみ) (@emunatsumi) July 16, 2021
けど自分に見えない! pic.twitter.com/kvhBRaJTW0