原浩明は所属団体麻将連合の組織形成に尽力するプロ雀士だ。各種の麻雀教室の講師も勤めるなど、麻雀の普及活動にも余念がない。公式戦では15勝を超える実績、所属団体以外のタイトルでも獲得歴など、今も高い実力には定評がある。58歳(2021年)とベテランながら、2019年も第17期将王に輝くなど、近年も麻将連合を引っ張るトッププロ。本記事ではそんな原浩明の魅力に迫る。
目次
原浩明の基本情報・プロフィールデータ
名前 | 原 浩明(はら ひろあき) |
生年月日 | 2月17日 |
異名 | ザ・ルーラー(支配者) |
出身地 | 福岡県 |
所属団体 | μ麻将連合 |
プロ入会年 | 1997年 |
主なタイトル |
第1・2・17期 将王(μリーグ優勝) |
尊敬する人には安藤満、飯田正人を挙げ、ライバルには土田浩翔を挙げている。麻将連合の大会や各種の麻雀教室など、賭けない麻雀では一般客と卓を囲むことも。麻雀教室の講師としても活躍しており、生徒の手本となるような麻雀を心がけている。
経歴
1995年:第4期發王戦優勝
1996年:第5期發王戦優勝 麻雀マスターズ優勝
1997年:1997年度第4戦イン名古屋優勝
1998年:第1回BIG1カップ優勝
2002年:プレμリーグ優勝
2003年:2003年μリーグ優勝(第1期将王)、2003年度第2戦イン大阪優勝
2004年:2004年μリーグ優勝(第2期将王)
2004年度第3戦イン仙台優勝
2004年度第6戦イン長崎優勝
2006年:2006年度第3戦イン有楽町優勝
2014年:2014年度第7戦インスリアロ~冬~優勝
2015年:2015年度第2戦イン大阪優勝
2015年度第7戦インスリアロ~冬~優勝
2018年:2018年度第3戦イン湘南優勝
2019年:第17期将王決定戦優勝
2020年:第17回関西インビテーションカップ優勝
長年トッププロとして活躍し、麻将連合の組織維持に貢献
あの多井隆晴が日本プロ麻雀連盟に入会した際には既にその連盟でA1リーグに在籍していた原浩明。オープントーナメント戦の發王戦やオープンタイトル麻雀マスターズで優勝するなど、輝かしい実績を持つ。1997年からは麻将連合の認定プロに。その後も認定プロとして活躍しつつ、自身の麻雀を貫く。特定非営利活動法人健康マージャン空間理事長をはじめとし、麻雀カルチャーの講師としての活動も活発に行い、麻雀の普及と麻将連合の組織維持に大きな貢献を残している。
原浩明の打ち方や雀風
原浩明は鳴きながら高い手を作っていくという独特の雀風を持つ。これは尊敬する人にもあげている兄貴分・安藤満に仕込まれたという。他のメンバーの手が進むことを防ぎながら、自分の手を進めるという、合理的だが非常に難しいスタイルだ。鳴き麻雀ではボトルネックとなる打点の低さも、ドラや役を絡めて打点を高めることで解消している。もちろん、必要な時は門前で大きな手も作りに行くことも。大舞台にも場慣れしており、非常に落ち着いた打ち方も印象的だ。
原浩明の対局時の様子
麻雀最強戦2020「タイトルホルダー頂上決戦」A卓(2020/8)
各団体のトップが集まるタイトルホルダー頂上決戦の予選A卓。他のメンバーもタイトルホルダーのため、大物揃いの中で将王として勝負に臨む原。大きな点棒移動はなく、東二局、原にはピンズのホンイツ気配の配牌が入る。上家の捨て牌にはピンズがこぼれるものの、大舞台に慣れた余裕か、門前でホンイツのテンパイにこぎつけてマンガン出あがり。見事にリードを奪う。落ち着きのなせる業だ。そのまま順位をキープして迎えた南二局。配牌で123の三色が狙える雰囲気だが、ネックはキーとなる3の牌が欠けているところ。他家二名に先にテンパイが入るものの、ひっそりと押して気が付けば純チャン三色をテンパる。待ちはペン残り一枚も見事自摸って跳満。この段階でトップを確定し、そのまま決勝卓進出を決めた。
四神降臨2020王座決定戦(2020/3)
最高位戦日本プロ麻雀協会・日本プロ麻雀協会・麻将連合・RMU、4団体のトップリーグ優勝者が集まるイベントに、麻将連合の将王のタイトルを持って参戦。他団体のトップと並んでも貫禄では負けてはいない。ネクタイには所属団体の「μ」の文字と気合が入っている。
第一戦東四局で、いきなり存在感を見せつける。ドラ暗刻含みの積もり四暗刻テンパイ。親のリーチに負けじと自摸切りリーチで追っかけ、見事四暗刻をあがる。存在感と大舞台での強さを見せつけた。その後、第2・3・4戦では沈んでしまったものの、合計でも2位と団体の面目を施した。
最高位の坂本大志が四神降臨2020王座に/四神降臨2020王座決定戦
μカップinスリアロ~冬~(2016/1)
所属団体の公式戦で12勝目を挙げたこの試合、東一局はマンガン親被りから始まってしまう。続く東二局、チートイ気配の手の進み。發をスルーするも、その後5からのポンを入れ、結果として他家のマンガンを潰してのトイトイ2600点。鳴きを入れて、他家の手を進ませずにあがりに向かうその姿は、兄貴分と慕う安藤満を思わせる。
南一局の親番では他家のリーチをかいくぐって、ハイテイでマンガンを自模る。押すべきところを押しての勝利に、原も満足のいく半荘となった。
原浩明が連覇で12勝目/μカップinスリアロ
SNSでの評価・評判
大ベテランのため、SNSで頻繁に名前を見受けられることはないものの、やはりその実力が評価されている。
将王・原浩明が出場します!
— 麻将連合 (@mahjongMu) July 30, 2020
ご視聴応援よろしくお願い致します。 https://t.co/Y2PFvmgLMy
さすがの実力でタイトル戦にも出場するため、Twitterでアナウンスされることも。
今日のネクストMリーガーは、麻将連合の原プロ
— takeshi nagaoka (@TakeshiNagaoka) July 27, 2021
BIG1カップ優勝、3度の将王戴冠、2度の發王位、マスターズ優勝など多くのタイトルを獲得
連盟でA1リーガーで戦っていたこともあり、様々な舞台でも活躍できる
Mの舞台に立っても、威風堂々たる戦いを見せるだろう。#原浩明 #麻将連合 #Mリーグ pic.twitter.com/UGMErPVwYK
次のMリーガーとしても実力的に期待しているファンもいた。大舞台で闘う原浩明の姿は待ち遠しい。
原浩明のニュース・こぼれ話
麻将連合・原浩明主催の「原研」
麻将連合原浩明主催の研究会「原研」 では、μ麻将連合の選手を中心に、他団体の選手や在野の強豪が集い、実戦形式でスキルアップを目指して日夜研鑽している。前身は多くのトッププロが在籍した経験もある「こうめい塾」。ルールはリーチ麻雀の前身となったアルシアル麻雀と、μカップルールを交互に実施。チーム戦なども行っている。
私設リーグ・原研リーグ決勝