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大貝博美プロの麻雀マナー講座 第3回

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 ~「麻雀界 第6号」より転載~

 ついついやってしまいがちな麻雀における「強打」

 バチン! 決まるとカッコイイ様な気もしますけど…。

 発声も小さな声で渋く言うのが一流の打ち手…なんて思っている訳ではないのでしょうが…。

強打について考える

 今回は強打について、そして発声についてのお話です。

 野球で「強打の~」といえば紛れもなく敬意を含む形容詞ですが、麻雀においては御免こうむりたい肩書きです。

 「麻雀=ギャンブル」の認識が薄れ始めてからの各時代において、常に注目を浴び続けたマナ悪行為の代表格ですからね。

 ではなぜ強打が起こってしまうのか。以下に私が想像するところを記してみます。

 まず一つめはゲームを有利に運ぶことを目的とした同卓者にたいする威嚇、恫喝

 オリているにもかかわらずそれを悟られまいと安全牌をことさら強く切ったり、あるいはアガりたい時に競りかけられると不安になって『早く相手に退がってもらわなきゃ』と叩きつけたり。

 本人は戦略のつもりなのでしょうが、はた目には噴飯モノでしかないこんな不細工な小技、人に見られて胸を張れるものかどうか。

 よしんば展開上で何らかの効果があったとしても、その一方で「姑息」とか「下品」とかいう負の烙印を押されるとしたならば、損得勘定はどう見積もってもマイナスでしょう。

 自分の価値を下げるようなこういう強打など、絶対にしてはなりません。

 強打の理由の二つめは、おそらくこれがマジョリティーだと思うのですが、その人の気が小さいことによるものです。

 危険牌を切る時に強打になってしまう人は非常に多いはずですし、今ではそれを克服した方も昔を振り返れば思い当たるフシがあるでしょう。

 怖さをはねのけようと自分を奮い立たせるゆえ牌を切る手に思わず力が入ってしまうのでしょうが、「僕は気が弱いんですぅ」と公言しているようなものであり、滑稽であるばかりか練達者に格下と見られる原因にもなりかねません。

 一度格下と思われたら、圧倒的に分が悪くなるのが麻雀。そのディスアドバンテージを覆すのは容易ではありませんよ。

強打がカッコイイ?

 またことによると「捨て牌がビシッと決まればカッコいいから」という強打の理由もあるのかもしれません。

 でも本当にカッコよくかつ警戒すべきなのは、どんな牌も淡々と同じペースで切れる打ち手だと私は思っています。

 感情が乗った打牌はキズになりうると。

 根本香織プロの女流最高位5連覇がその類いまれなる雀力に裏打ちされていることは疑う余地もありませんが、常に同じリズムで飄々と打牌する姿勢にも秘訣があるのかもしれません。余談ですけどね。

 またその「決まった時はカッコいい」切り方によって百回に1回でも捨て牌を乱してしまったり、山の牌を落として皆に見せてしまったりするなら、ハナからそうすべきではないでしょう。

 1牌を見せてしまうことによりゲーム性を大きく損ねる可能性もあることを、麻雀に対して真摯に向き合おうとする打ち手(この『麻雀界』を手にされている皆さんは当然その中に属するはずですね)ならば知っておくべきです。

結局の所、見苦しいだけ

 どういった理由にせよ、強打とはそれ自体がひどく見苦しいものです。百害あって一利なし。

 もしも強く切ることでロン牌を見逃してもらえるなら、私も頑張って強打するんですけどね。

 しかし「あんまり自然にアタリ牌切るからうっかり見逃しちゃったじゃないかー」と言われたことは何度もありますが、叩きつけたゆえに見逃してもらえたなんて話は残念ながら聞いたことがないんです(笑)。

 したがって麻雀をこよなく愛する皆様には今一度ご自分の所作をご確認いただき、後進へのよき手本となってくださるようお願いする次第です。

発声についてはどうだろう?

 私の場合あちこちで打つ機会が多いため、初対面の人との対戦もけっこうあります。

 そんな中、最近気になるのが「リーチの発声が小さい」ということ。若い方に多いでしょうか。

 ここで言うのは、単に音量が小さいばかりでなく「‥チ」というように末尾しか聞こえない発声のことです。口の形を「チ」にして、歯の間から息を吐く感じでしょうか。

 いわゆる「無声音」というものだと思うんですが、読んで字のごとくそれは声ではなくて音です。

声を発してこそ発声なのです

 声を発してこそ発声なのですから、ちゃんと声帯を震わせてほしいと思うわけです。

 自分が今しようとする行為を相手にはっきり伝えることはトラブル防止のためにも重要であって、それをわざわざ聞きづらくするメリットはどこにもありません。

 彼女と二人きりのシーンなら効果的な発声法なのかもしれませんけどね(笑)。

 実はこの火付け役は競技プロなのではないかと、私睨んでいるのです。

 読者の中にはプロ団体所属の方もいらっしゃるでしょうから、あえて苦言を呈しておきましょう。

 たまに各団体の下位リーグの観戦に行くと、この無声音リーチをしばしば目にするからです。

 まあ女流の方は概ね元気があるので、男性プロに限っての話と思っていただいても構いません。
 
 いや十把一絡げでは申し訳ないのでしっかり発声する男性プロももちろんいると申し上げておきますが、ことによると無声音の方が多いのではないかと思えたりもするのです。

 ちょっと悲しくなってしまう事実ですけどね。

 いつからこれが流行りだしたのか、定かではありません。

 でも少なくとも私が業界に入った頃のAリーガーの皆さんは、誰もがしっかりした発声とともに打牌を曲げて、誰もが認識できるようにリーチしていたように記憶しています。

プロが良き手本になるべき

 したがって過去のどこかの時点で意識が足りない若手プロの一人がやっていた手抜き発声が、「クールに見える」とかの理由で良し悪しを越えて伝播してしまったのではないかと思うわけです。

 どうせブームの先駆けとなってくれるなら、良きマナーの方を広めてほしいものですよね。

 麻雀ファン、特に若い人たちがプロの所作を真似するのは当然のことです。

〝プロ〟というのは憧れの存在なのですから。そしていったん間違った方向にリードしてしまえば、それを正しい姿に戻すのは容易ではありません。

 ですからまずプロ団体に所属されている方へのお願いですが、ファンに悪影響を与えるような所作・作法を撲滅するよう、ご自分や周囲に対し最大限の努力をしていただきたい。

 一方見る側の皆様にはうわべにとらわれず、見習うべき点のみ真似していただけるよう併せてお願いしておきます。

 武将同士が敵に名乗り合う時のように、具体例としては金子プロや飯田プロのように、堂々とした発声をもって切り込みましょう。

 それに加えて「動作の前にはまず発声」の基本原則もお忘れになりませんように。

 皆さんの麻雀ライフがさらに豊かなものになりますことをお祈り申し上げます。

 

著者:大貝博美
プロフィール:昭和35年、東京都生まれ。101競技連盟所属。第22・30期王座。ファミレス店店長を経験後、競技麻雀に惚れこみ、麻雀プロの世界に足を踏み入れる。

 出展:本ページは(株)日本アミューズメントサービス様からの転載許可に基づいて掲載しております

 

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