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もっと勝つための現代麻雀技術論 第103回 「役牌の鳴き判断③」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第103回 「役牌の鳴き判断③」

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役牌トイツがある1シャンテンで、鳴いて役牌片アガリテンパイになる場合の鳴き判断を考えます。

 

 ドラ 出る

 カンチャンを鳴いてテンパイになる場合。「悪形を解消できる鳴き」に相当しますし、スルーしてもツモ67pはリーチのみ悪形。メンゼンテンパイで確実にリーチ以外の役がつく場合でもほぼ鳴き有利(第95回)だったので、片アガリが残るとしてもは最序盤でも鳴きます。

 のように良形に変化しやすいカンチャンなら若干鳴く巡目を遅らせる手もありますが、それでも基本は鳴きます。

 

 出る

 リャンカンを鳴いてテンパイになる場合。スルーしてを引けば待ちリーチになるので実質良形テンパイなので、タンヤオ確定の悪形×2の1シャンテンから鳴くかどうかに比べればスルー寄り。

 とは言っても、とあるタンヤオ確定の悪形×2の1シャンテンからを鳴く分岐点はドラ0で2巡目、ドラ1で3巡目(第95回)だったので、この場合も1~2巡遅らせる程度、ドラ2以上なら1巡目でも鳴きとみます。

 

 出る

 完全1シャンテンでリャンメンを鳴いて片アガリテンパイになる場合。完全1シャンテンと悪形テンパイなら後者の方があがりやすい(中盤なら良形になる受け入れ8種程度の1シャンテンなら悪形テンパイとアガリ率が釣り合う)ですが、完全1シャンテンと、「少しアガリにくい悪形テンパイ」の比較なのでアガリ率は大差無し。

 完全1シャンテンが悪形テンパイになるので、タンヤオ確定の完全1シャンテンの場合よりスルー寄りになりますね。終盤ならテンパイ料もあるので鳴き。

 分岐点はドラ0、1で13巡目くらいになります。鳴いてもあまりアガリ率が上がらない形なので、ドラ2でも分岐点は11巡目程度、ドラ3なら流石に鳴くことが多いですが、それでも序盤ならスルー(特には鳴くことでを止められる可能性がある一方、白から鳴けるのを待ったためにアガリ逃すケースはあまりないのもある)して跳満以上になる可能性を残すのが有力とみます。

 

 出る

 一つ上の牌姿よりは受け入れが狭いですが、これもメンゼンで実質良形1シャンテンを悪形テンパイにする鳴き。ドラ0、1は分岐点10巡目、ドラ2は8巡目、ドラ3ならほぼ鳴きというところでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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