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もっと勝つための現代麻雀技術論 第102回 「役牌の鳴き判断②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第102回 「役牌の鳴き判断②」

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 役牌をポンしてテンパイに取れる場合は、多くの場合はテンパイに取るのが有利でした。では、他から鳴いて役牌と何かのシャボ待ちになり、役牌でないとあがれない、「片アガリ」の形が残る場合はどうでしょうか。

  片アガリの形はあがれない方をツモってしまうとフリテンになること、あがれない方が出た同巡にあがれる方が出てもあがれないというデメリットがあり、見栄えもあまりよくないことから従来では過小評価される傾向がありました。

 しかし、片アガリのためにアガリ逃しになってしまうのは、「フリテンになった後で他家からアガリ牌が出て、なおかつ自分ではアガリ牌をツモれない」場合か、「同巡フリテンであがれず、なおかつその後はアガリ牌が他家から出ず、自分でツモれもしない」場合に限られるので、実際は、「少しアガリにくい悪形テンパイ」程度に過ぎず、アガリ率に関しては、片アガリでもテンパイに取るほうがスルーした場合よりも上です。

  片アガリテンパイからあがれない牌を引いたところで、完全にアガリ目が無くなるわけではなく、ましてや失点するわけではないですが、いかにも「失敗した」ような気がしてしまうことも従来では過小評価されてきた原因と言えそうです。何度も言いますが、あくまで「鳴いた場合」と、「鳴かなかった場合」の比較です。

 逆に、片アガリテンパイにあまり抵抗がない人も、片アガリテンパイでない場合に比べてどの程度あがりにくくなるのかを押さえて、手牌を正しく評価できるようにしておきましょう。

 

 とりあえず麻雀研究始めてみました - 役牌バックの実測和了率
 とりあえず麻雀研究始めてみました - タンヤオ片上がりの実測和了率

  上記のサイトのデータは、それぞれ役牌の片アガリテンパイと、タンヤオ片アガリテンパイのアガリ率の実測値です。役牌は序盤では出やすい一方、終盤で降りている他家からは字牌であっても出アガリは期待しにくく、アガリ牌が2枚しかないので、序盤は鳴き手のカン456待ちと同程度、終盤はやや劣る、他家に役牌待ちが読まれやすい場合はこれよりアガリ率が落ちると考えられます。

 タンヤオ片アガリについては、序盤は4や6は切られづらく、途中でフリテンになってしまうケースも多いので鳴き手のカン456待ちにやや劣る、終盤はフリテンになるケースが少なくなるので同程度というところです。

 片アガリテンパイが残るということは、スルーしていればメンゼンで良形テンパイになる可能性もあったということですから、やはり役牌から無く場合に比べればスルーするケースも増えますね。具体的な基準については、次回以降検証することにします。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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