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もっと勝つための現代麻雀技術論 第106回 「複合ターツの鳴き判断」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第106回 「複合ターツの鳴き判断」

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 片アガリ形ではないですが、のように面子候補が二度受けになって受けが狭まったり、逆にのように3メンチャンになって受け入れが広くなった場合に鳴き判断がどう変わるかについて考えます。

 

 受け入れが1種増えるだけでなく、別の面子候補が面子になった場合は3メンチャンが残ります。3メンチャンから仕掛けるのは1~2巡(分岐点が遅いものは1巡、早いものは2巡)程度遅らせます。

 

 引きが3メンチャンになるとはいえ、メンゼン限定で1シャンテン、中盤という前提で、二度受けでない場合よりアガリ率は3%程度落ちます。仕掛ける基準も2巡ほど早くなります。

 ツモで良形、ツモは悪形が残る形。半々程度で良形テンパイになるので、とある形に近いですね。をチーするかどうかはからを鳴くのと同程度(序盤でドラ0、1の1シャンテンの場合以外は鳴き)と考えます。

 悪形の二度受け。通常のカンチャンでも役アリテンパイにとれるならほぼ鳴くのではなおのこと鳴きます。についてはリャンメン+カンチャンの1シャンテンでリャンメンを鳴くかどうかと同程度(第105回より、ドラ0、1で5巡目、ドラ2以上は1巡目でも鳴き)と考えます。

・鳴ける牌がドラである場合

 ほぼ鳴くことになりますが、ドラでないなら中盤過ぎまでスルーする手牌で、鳴いた牌がドラでも1翻が2翻テンパイになるだけであれば序盤はスルーでいいですね。

・鳴ける牌が連風牌(2翻役になる役牌)の場合

 役牌を鳴いて手が進む場合はほぼ鳴くのでなおのこと鳴きます。鳴いて片アガリが残る場合は、第103回の基準通りです(1翻増しなのでドラ0ならドラ1、ドラ1ならドラ2であるものとして判断)。

・メンゼンで2翻役の片アガリになる場合

 食い下がりがあるので、タンヤオ片アガリの場合に比べて鳴きの分岐点が遅くなります。平和がつく場合より鳴くことによる打点低下が大きいので、ドラ0、1なら3巡程度、ドラ2なら1巡程度、ドラ3なら巡目を変えるほどではないというところでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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