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ネマタの戦術本レビュー第983回「『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』編 その4 著:お知らせ」

ネマタの戦術本レビュー第983回「『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』編 その4 著:お知らせ」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

PART1 序盤の手組

7 シャンテン戻しと実質ブロック

完成メンツおよび、1手でメンツが完成するものの総称をブロックと言いますが、メンツ完成に2手かかるも、他のブロックより優先して残すことを考える牌があれば、その牌を「実質ブロック」とみなして打ちます。手組の技術を身につけるうえで重要な考え方です。

手牌ABCそれぞれについて、既存ブロックの中で最も価値が低いもの、Aはトイツ、BCはマンズペンチャンを残したとしても、次巡そこがメンツにならない限りは落とした方が価値ある手組になります。それならこの段階でを実質ブロックとみなし、既存ブロックの中で最も価値が低いものを落とした方がより価値の高い手組になりやすいという理屈です。

p37の手牌はタンヤオがつかず、先切りでが出やすくなることを踏まえると切りに分がありそうですが、これも何らかの理由でツモ時にくっつき1シャンテンがペンテンパイに勝ると判断すればペンチャン落としも有り得ます。このあたりは局面に応じた判断が求められるところです。

8 決め打ち

決め打ちのメリットは特定手役のアガリ率を高めることにあります。逆に言えば特定手役以外のアガリ率を減らすだけの決め打ちは基本的に損です。

これまでの手組同様、基準をシステム化するよりは、1手先の手牌を比較して評価することをお勧めします。手牌Aならもう1枚ピンズをツモっても字牌切りでタンピン手も残した方がよいので一色手に決め打たず字牌切り。手牌Bは1メンツできてもチートイツを見切らず、チートイツ1シャンテンになった場合は待ちの強さで字牌が残っている方が望ましいので打。手牌Cは字牌から切ってもピンズツモか字牌重なりで一色手移行もみてを切るのでこの時点で打と考えます。

9 副露手

メンゼン手はリーチ、メンゼンツモやそれに付随する一発、裏ドラがあるので、安手でも高打点になる場合がありますが副露手にはそれがありません。よって安手を高打点にするような手変わりはメンゼン以上に重要です。

しかし、一度鳴いた後で高打点への手変わりが豊富にある手牌はそれほど多くありません。役牌をスルーしたうえで高打点のアガリが狙える手はそれほど多くないので、安手だとしても役牌は基本1鳴きしますが、良形を作る程度の変化よりは安牌を残した方がよいことが多くなります。

手牌Cのようにまずまず打点が見込め、鳴いて1シャンテンになったところで他家からすぐリーチがかかったとしても、そこからテンパイする牌をツモるようなら十分押し返せるようであれば、「鳴いて手が進む牌はどこからでも鳴き」で問題ありません。しかし手牌Bはそうはいかないので、序盤は役をつけるためのは鳴くとしても、他は手が進んでアガリに近くなるまで鳴かずに進めた方がよさそうです。

鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム

「麻雀は考えるのが大事とよく言われます。では実戦でどうすればより良い思考ができるでしょうか。答えは単純で、『考えられた結果を手が勝手に出力する』ようにすること
です」(まえがきより)

麻雀とは人間の処理能力を超えた情報量を与えられ、限られた時間でそこから最適解に近いものをいかに導き出すか、というゲームであると言えます。
その際に役に立つのが「システム」です。状況をある程度パターン化し、抽象化することで個々の事象に対して、最善の選択をする可能性を上げることができます。

本書があなたに提供するのは最高レベルのシステムです。驚異的な打荘数で知られる「鬼打ち天鳳位」ことお知らせ氏が生み出し、磨き上げられた55のシステムとその詳細な解説が本書に書かれています。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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